とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

いだてんが面白い話

ほんとに面白いなーーいだてんが。

もともと面白かったけど、今週のと先週のがまた一段と神回というか。

ここから先はネタバレを含むのでまだ見てなくて見ようとしてる人は読んではいけない





















直近2回は女子スポーツの黎明期の話。女子が足を出して走り回るなんてみっともないことで嫁に行けなくなるみたいな風潮の中、オリンピックで金メダルを逃した主人公のスポーツバカ金栗四三が教師として赴任した女学校でスポーツやろうばい!走ろうばい!みたいに普及しようとするんだけど、最初は女学生たちは「日に焼けたら美人じゃなくなって嫁の貰い手がなくなる」と拒否してて、でも金栗四三が頭をさげて、一回だけ!一回だけ槍投げしてみんね!みたいに言って、根負けした女学生たちが、じゃあ一回だけですよ、と言って槍投げをしてみたら、もう一回やらせて!溝口さんより私の方が飛びましたわ!なんつってキャイキャイ言ってハマっちゃって、羽織り袴は動きづらいから体育用の服や靴を作ってもらってジョギングを始める、てとこまでが前回。
今回は更にスポーツにのめりこんだ女学生たちが短距離走の記録会に出た際、新しい靴が少し小さくて合わなくて、履いていたタイツを脱ぎ捨てて裸足に運動靴を履いて走って日本記録を出したのだけど、足を出した瞬間から新聞社のカメラマンたちが色めき立って足の写真を撮りまくり、それが闇に流れてポルノ写真として売られてしまい、それを女学生の父親が見て激怒して学校に怒鳴り込むのだが、女学生たちは「走りやすい格好で走るのがどうしていけないの」と反発し、金栗四三「おなごに非はない!おなごに靴下を履かせるのではなく男が目隠しつければいい!なぜまず日本記録を褒めてやらん!」と反論。結果金栗四三は学校を追われそうになり、激怒した女学生たちが教室に立て籠もって不当解雇撤回を要求する。というのが今回。
その間にシマ先生が結婚するか悩んだ末に夫の深い愛と理解に触れて結婚したり、仕事やスポーツが面白くなってきたところで子どもができてしまったと悩むシマ先生を金栗四三や嫁のスヤが爽快に励ましたり、オリンピックを目指してたのに徴兵されて戦死した夫の無念を槍投げで晴らすドイツ女子が出てきたり、体格が日本人離れしていて体育の大会に引っ張り出されるけど、勝ってもバケモノ扱いされて恥ずかしいと吐露する未来の女子オリンピック選手が出てきたり、一方で並行して進んでる志ん生のストーリーもいよいよ志ん生がきちんと落語家になるのか?ならないのか?って感じになってきてて、大河後半の主人公の水泳バカ田畑政治がついに日本泳法を捨てて憎っくきクロールを取り入れたり、もーとにかくみんなが一生懸命生きてて胸が熱くなるのだ。
毎回、本編のあとに大河に関連する人や建物を紹介するミニコーナーがあるのだが、そのコーナーが前回は澤穂希澤穂希もサッカーのチームに入ろうとしたら女だからダメと一度は断られたらしいが、母親が交渉してくれて入れたらしい。胸熱だなーー

オリンピックのプロパガンダだろwwみたいな意見があるのかもしれないけど、なんか全然そんな感じじゃなくて、スポーツやりたいやつはスポーツやればいい!落語やりたいやつは落語やればいい!結婚したいやつは結婚すればいい!やりたいことをやるのに戦争も男女も歳も貧富も関係ない!みたいな。やりたいことがあるのになにかの阻害があってできないっていうシーンがけっこうでてきて、それをなんとかしてやりたい、やらせたいって人がたくさん出てきて、こういう国でありたいよねーーってなる。

金栗四三がとにかくスポーツバカでうざったいのだが、そのブレないスポーツバカ部分が逆にみんなのやりたいことを応援しているって感じがとてもよい。

まだ半年間もいだてんが見られると思うと嬉しいってくらい面白い。
朝ドラ脱落しちゃったけど大河がその分面白いから許す。

Spotifyでいだてんのテーマソング入ってたから朝から聞くと元気でる。本物じゃなくて誰かのカバーみたいだけど。
関係ないけどこの前KぬがSpotify「スポーティファイってさー」って言っててBBA感あってよかった。