とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

石田三成の話

なんか知らぬ間に岡田准一主演の映画「関ヶ原」を録画していたのでちょっと観た。
関ヶ原 Blu-ray 通常版
映画自体は、キャストや雰囲気は悪くないんだけどセリフがとにかく全員早口でボソボソしゃべるので何言ってるか分からなくて途中で観るのをやめちゃったのだが、原作の司馬遼太郎関ヶ原を読み返したくなり本棚から引き出して通勤中に読み始めた。
最近ビジネス本ばっか読んでたので、歴史モノ読むの超楽しい。

関ヶ原石田三成を主人公として、秀吉の死から関ヶ原合戦までの政治的な動きをじっくり描いた本なのだがとにかく面白い。
読むのは今回で4回目くらいなんだけど、読むたびに発見や感動がある。

石田三成のキャラが秀逸なのよねぇ。
頭がめちゃくちゃ良くてかなり無欲で豊臣家のことしか考えてないんだけどコミュニケーション能力に難ありで言動が他人の癪に触り人望がない、でも本人はいたって真面目で意外と思いやり深く、人の好き嫌いが激しくてひとたび好きになると命を賭けても守ろうとして、数少ない友人とは鉄の絆で結ばれているというなんともいえなさ。
なんかすごく気持ち分かるというか人間味があるというか、親近感わく。頭でっかちで理想を追いすぎるとことか。
あと今回読み返して、石田三成って発達障害だったんだろうなーと思った。分野によって能力差が激しい(事務能力は高いのにコミュニケーション能力が低い)、人の好き嫌いが激しいなどなど、なんかいかにも発達障害ぽい言動の数々。自分も発達障害の気があるからなおさら親近感。

映画では岡田准一、大河の「真田丸」では山本耕史が演じていて、特に山本耕史石田三成はいかにも感すごい。真田丸はいつか一気見したいと思いつつ見れてないのだが、YouTubeに上がってる、「誰よりも情が深いのにそれをちゃんと説明しようとしないから加藤清正に心が無いと非難される石田三成とか、「豊臣家のためにどうしてもヨボヨボの秀吉に遺言を書かせたくて、でも秀吉が眠たがるとイラッとして『眠くない!』と叱りつけてしまう石田三成とか、もータマラン坂。真田丸見たいのにNHKオンデマンドに無い。新井浩文がつかまったからなのか?おのれーー。

昨夜NHK BSで、関ヶ原の3つのIF、みたいな面白そーな番組をやってたので録画しながら見てたのだが、MCの岡田准一がなんかあんまり賢くなさげなコメントばっかりでわろた。
関ヶ原の現場にて、専門家が城と城の違いを説明して、岡田君が「わー全然違いますね!全く違うって言うか〜」とか言ってて噴いた。同じこと言ってる!
そんな岡田君も映画の中ではキレッキレの石田三成に見えるから不思議よのー。

あとツイッターで、石田三成を名乗るアカウントがあり、毎年関ヶ原の時期になると「今年こそ西軍が勝つ!」と息巻いてツイッターを連投するみたい。
毛利家とのLINE既読無視!とか、大谷吉継は即レス!とかおもろかった。
来年こそは西軍勝ってほしい。