民衆の歌狂想曲の話5

だいたい編集が終わり、来週の観賞会に向けてリハーサル兼ねてzoom飲み会。
動画配信についてアレコレ試行錯誤して、結局受信側はスマホが1番いいということが分かったので、スマホ推奨ということになった。

編集終わってくるともはや寂しくなってきちゃって、燃え尽き症候群といった感じ。つら…

つらいので、民衆の歌の歌詞について少し。

元々英語のこの曲、合唱団首脳にて、サビの意訳がすごいという話になった。
元の歌詞は、

Do you hear the people sing?
Singing the song of angry men.
It is the music of a people
who will be not be slaves again.
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

直訳だと、

人々の歌が聴こえるか?
怒れる者たちの歌う歌が
二度と奴隷にならない者たちの歌
お前の心臓の鼓動があのドラムと響き合い、明日が来れば、新たな人生が始まる

みたいな感じ?
で実際の日本語歌詞は、

戦う者の歌が聴こえるか?
鼓動があのドラムと響き合えば
新たに熱い命が始まる
明日が来た時 そうさ明日が!

です。
文字数の関係でものすごく端折ってるけど、すごく端的に原曲の言いたいことを伝えてる気がする。
まずアタマの「戦う者の歌」というとこ、原詩だと戦うという言葉は出てこないけど、「二度と奴隷にならないと怒っている人々が集まって歌っている」という状態を「戦う者の歌」とまとめたの、ほんとすごいと思う。
帝劇でも、元々「怒れる者の歌が聴こえるか」と歌っていたけど変更になったらしい。イカレルって響きが「イカれた」感じに聞こえちゃうかもしれないし、「戦う」の方が端的に状況を表してる気がする。それに単純に響きとしてカッコイイ!
歌の冒頭が「戦う者の歌が聴こえるか」ってのがもうシビれるし奮い立つ感じする。

あと後半の「新たに熱い命が始まる」のとこ、原詩だとlifeがstartするって書いてあるだけだけど、そこに「熱い」って言葉を足してあって、あとlifeを生活とか人生って訳さず「命」て訳すとこがすごい。熱い命。なんか、「熱い命」ってすごく抽象的だけど、人生も生活も生命もちゃんと全部入ってる気がする。志なくただ生きてくだけじゃなく、自分の人生を燃やし尽くせることが生きることだって感じする。

そんで、↑は普通のサビで、ミュージカルのフィナーレで歌われる歌詞で今回大サビとしてくっつけた部分の歌詞がこれ。

Will you join in our crusade?
Who will be strong and stand with me?
Somewhere beyond the barricade is there a world you long to see?
Do you hear the people sing?
Say, do you hear the distant drums?
It is the future that they bring when tomorrow comes!

これも直訳だと、

聖戦に参加しないか
力強く共に立つ者はいないか
バリケードの向こうのどこかにお前の望む世界があるんじゃないか
人々の歌が聴こえるか?
遠くのドラムの音が聴こえるだろう
これは彼らが持ってくる未来
明日と共に来る未来だ

て感じ?
実際の歌詞は、

列に入れよ 我らの味方に
砦の向こうに憧れの世界
皆 聴こえるか?ドラムの響きが
彼ら夢見た明日が来るよ

これ今回改めてすごいなーと思ったのが、最後の「彼ら」のとこ。狭義だと革命を起こした若者たちのことだけど、広義だと、より良い人生を目指して戦った全ての人々、って風にも取れる、深い歌詞になってるなぁと思う。
あと冒頭の、「我らの味方に」も、聖戦とか十字軍とかの言葉を入れないことで拡がりのある歌詞になってるよねー。
Jリーグマリノスのサポーターがこの歌を試合で歌うらしいけど、それもすごくわかるというか、サビだけ見ればもはやレミゼラブルの世界を離れても全然成立する歌になってるんだよねぇ。これは訳がうまいからだと思う。


なんてつらつら書いてみたけど要はすごく良い歌だってことです。
この歌をライブで歌ったり動画を作ったりできて本当に嬉しいなぁと思うなどした。おわり。