とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

生きのばしという名曲の話

「生きのばし」という名曲がある。Theピーズというバンドの曲で、ピーズの曲は全体的にそうなのだが「パッと聴いた感じ全然良いこと言ってる感じじゃないのによく聴いたらめっちゃ深くて内省的」というパターンの歌。

今回改めて歌詞を読んでみると、やっぱり深いし内省的、でも大体意味わかんないな〜と思うなどした。思うところ書いてみる。

 

死にたい朝 まだ目ざましかけて

明日まで生きている

痛み 小銭 眼あけたまま ヤケ起こす熱も出ない

死にたい朝、から始まる曲ってすごいよのー。死にたい死にたいって口先では言ってるのに目覚ましかけてるってことは生きる気まんまんじゃんかよオレ、って朝から内省してるっていう。痛み・小銭、ってとこはよう分からんけど今そこにあったものを描写した感じなのかな。

ヤケ起こす熱も出ない、のところもなんか分かる気がする。心だけならまだしも心身ともに疲れてるとなんだか、ベルトコンベアに乗ってるみたいに知らぬ間に日々がすぎてるみたいなことあるよね。

 

サらしなめられ アタマ下げに

図々しくヘラヘラと

電車ゲロリン オヤジクソガキ

誰も見るな生きている

ここだいたい分からんけど、なに?サらしなめられアタマ下げに…サラリーマンなのかな。謝ることが仕事みたいなことかな。謝ってはいるけど図々しくヘラヘラしてるなオレ、みたいなことかな。オヤジもクソガキもそれなりに頑張って生きてるんだからジロジロ見てやるなってことなんかな。逆か?オレも頑張って生きてるんだからお前らそんな見んなよ、みたいなことか。電車で吐いちゃったのかな?あーそれかも。昨日の夜飲みすぎたんだねきっと。

 

メシ喰ーぞめんどくせーぞ

くたばる自由に 生きのばす自由

ここ好き。くたばる自由に生きのばす自由。希死概念はどっかにあるけどしっかりメシは喰うし、オレは生きてくぜ、って感じする。

 

辿り着く景色だけがすべて

キミの名前はなあに

遠<の島 家族 平和

今にみろで過ぎてゆく

「辿り着く景色だけがすべて」はなんか響く。結局なんか努力しようがしまいが、運にも左右されるしタイミングとかもあるし、なんか「辿り着く景色」がそれぞれあるんだよなーていう。しかも同じ景色を見ていたって人それぞれ感じるものは違うはずだし。勝ち負けとか正解とかじゃないんだよなーって思う。

後半はよく分からん、遠くの島?「今にみろで過ぎてゆく」はこのあともっかい出てくるからキーワードかも。なんかバカにされた時とかなのかな。このヤローと思うけど特に積極的に仕返しをしたりはしないんだろうな。

 

やめよーか 流そーか

焦りたくねーで 生きのばすだけ

また希死概念なのか、それともなにか、「何者かにならねば」みたいな焦りなのか…。何かに向かって突き進む生き方ってシンプルで強いのかもしれないけどエネルギーに満ちていないとすごく疲れそうだもんな。どっかで死にたいとか逆に何者かになりたいみたいな気持ちをみんないだきつつ、じゃあ今!ハイ何する?!とかマイルストーンは?!とか目標は?!KPIは?!とか言われるとアワワってなるし基本疲れてる、とりあえず今日を生きのばすんだ、って感じ。

 

Rock'n'Roll 絵日記 ジンロ 粘る部屋

死にたくなる朝といる

乾けセンタクもん で また明日

どこまでもぬるい景色

今にみろで過ぎてゆく

ロッケンロー、絵日記ジンロ粘る部屋、意味は分からんけど歌うとすごいリズムが良くて歌いやすいんだよな。死にたくなる朝「と」いるってなんか深い。死にたくなる自分を客観的に見てる感じ?こういうパターンでオレは死にたくなるな、って分析してる感じもするよな。そのあと「乾けセンタクもん で また明日」がまた良いよな〜。こいつ死なんな絶対、って感じする。とにかく生きのばしていけばなんとかなるって感じする。でも一方で、何かの拍子に向こう側に行っちゃいそうな感じもする。

 

あの日あの空拝めるのは あの日のボクらだけ

精々 生きのびてくれ

ここ、さっきの「辿り着く景色だけがすべて」につながる気がする。あの日あの空の景色に辿り着いたのは自分たちだけで、それは決して無意味なことじゃないと自分は思ってるけど人には言わんけどね、みたいな。てかこの終盤でボク「ら」って、誰?!改めて聞くと突然の登場人物だな。なんか恋人じゃない気がするよね。友達なんだろーな。

最後が「生きのびてくれ」なの、こうして見ると不思議。タイトル含めここまでずっと「生きのばし」で来て、ここだけ「生きのばしてくれ」じゃなく「生きのびてくれ」なんだね。生きのばし、ってそもそもなんか不思議なワードだけど、「生きのびる」と「生きのばす」だとニュアンス違うよね。生きのびてくれ、は自分じゃなくて誰かに言ってるんだね。自分の場合「生きのばし」で誰かに言う場合は「生きのび」なのか?生きのびる、だと急にまた死が迫った感じする。不思議な歌だなやっぱり。

 

最近ダイニングにアコギがあって興が乗るとすぐ弾くのだが最近は生きのばしを弾いてみてる。旦那はともかく子どもたちはなんか嫌がって妨害してくる。手で弦を押さえると音が出なくなるということを学習してしまったのでだいたい押さえられてる。やめろやー。

生きのばしはなんかセブンコードが多くて、イントロからたぶんD7。セブンコードってなんかこうニュアンスあるっていうか、斜に構えてるっていうか、メジャーコードほど前向きでもないしマイナーコードほど暗くもないし、まさに生きのばしっぽさがあるよね。たぶんメジャーコードで生きのばしを歌ったら何だか、明日も生きてこーぜ!みたいに聞こえそうだし、マイナーコードで歌ったら明日には死んでそうに聞こえそう。セブンコードしかないんだろうな。

 

改めて歌詞読むと思ったよりも深いし思ったよりも意味わからんけどやっぱり名曲だった。ピーズのライブ、また行きたいな。

最近の話

子どもたち、体調は崩してたけど絶好調。

 

◆おしり探偵

風邪でニコが保育園行けなくて自宅保育の日が4日間あって、得意先とのweb会議がある時にしょーがなく別室でEテレ見せてたのだが、私が発言しているタイミングでニコが乱入してきて「しちゅれ〜こかせていただきましゅ!!」とか言うので焦ったしわろちゃった。絶妙なタイミング〜〜

 

◆5

何個あるの?と問われたイチコが5である旨答えようとして「ごつつ」つっててわろた。

 

◆息呑んでた

期間限定でディズニープラスに加入したのでイチコたちにアナ雪のスピンオフアニメの存在を明かしたら喜んで観たのだが、それなりにハラハラシーンがあったみたいで、ふと見た時にイチコがハッ…と息をのんでお口に手を当てていてわろちゃった。

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2人とも口に手を当ててるけどニコはイチコのまねっこしてるだけ。イチコはガチビビりだから肩に力が入っておる。かわいいのぉーー。

 

◆バカを露呈

会社の本部会とゆーわりと大きめの会議で、私は会議室で出席してたけどweb参加の人も半分ぐらいおる、という状況。T部長が発表する段になりweb越しの人たちに向けて「聞こえますか〜」と音声確認したのだが、なんか私ボーッとしていて「ハーイ」とかいって答えちゃって「あんたに聞いてないwww」「そりゃ聞こえるだろww目の前にいるんだからww」ってなってバカだった。あとで若手のKやまさんに「さっきのツボりました」とか言われた。Kやまさんノリが良くて面白かったのだがこの4月で異動してしまった!悲しみ〜

 

◆バカ露呈その2

課会のアイスブレイクでうちのレジェンドがサッカー好きなのでサッカー日本代表の小話をしてたところへ遅れて入ってきた人がいたので課会のチャットで「いまTきざわさんが侍ジャパンの話をしとりました」と教えてあげたのだがレジェンドに侍ジャパンは野球だろ」とつっこまれるなどした。サッカーはなんなのか?女子はなでしこジャパン?男子はなにしこジャパンなの??

 

◆ほやほや

ママ友の家に子連れで行ってダベっていたら買い出しに行ってた旦那さんがポテチをお皿に出してくれたので食べたら超うまかったので「これ超うまいっすね」と言ったら「ですよね!買ってきたてホヤホヤです!」つってて作りたてホヤホヤみたいに言うやんってなった。ママ友が「賞味期限まで間があるよ〜ってことかね〜」と好意的に解釈しようとしてて愛があったね。

 

◆たけかんむり

蕎麦屋で「このタケノコ野菜の彩り御前をおなしゃす〜」みたいにして注文したのだが筍じゃなくて旬野菜だった。わざわざ竹かんむり増やして空目することある??てかタケノコ野菜ってなんだよって話だし。

 

◆バナナ

風邪でニコが自宅保育だった時、ニコがなにか熱心にレゴ作ってたので仕事してたらニコがやってきて「れごでばなな、くちゅった(作った)!」と言うので見せてもらったのがこちら。

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え?バナナってこんなんだっけ?ってなった。黄色くもないし細長くもない…バナナの概念崩れたわ。この後もずっと「ニコがくちゅったバナナは〜?」とかいってわりと大事にしてた。

 

◆とどけん

ニコの知能が急に進んで、語彙も増えたし歌とかめっちゃ歌うようになった。パプリカとかめっちゃ歌う。なんか下の子感あるというかみんながバタバタしてるときにのんきに大声で歌ってる。こっちが気を遣ってハミングしたりすると「ママは歌わないで?うるちゃいから…」とか言われてひどみがある。でそのパプリカ、ニコが歌うの聞いてると語尾にが付いてる。「♪こ〜ころあしょばしぇあ〜なた〜にとどけ♪」とか「♪か〜かとはじゅましぇ〜このゆびとまれ♪」とか。なんなん?そのは?

 

◆ちょうふ

課会で若い子が「◯◯毎に」という文字を「◯◯マイに」って読んでて誤読カワヨーと思ってランチの時に同期のIまちゃんに話してたら、Iまちゃんは会議で若者が「貼付」を「ちょうふ」って読んでて「何言っとんこの子wwぷぷぷww」ってなってたけど調べたらほんとに「貼付」って書いて「ちょうふ」って読むらしい!私も知らんかった!「はりつけ」かと思ってた!

 

◆米

花屋の店先に「バラの本数ごとの花言葉」が貼ってあったのだが、1本の場合の花言葉が米かと思った。

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あきたこまちとかゆめぴりかとかもあんのかな。

 

◆デフォルト警察

最近褒められたことのひとつに「teamsのデフォルト返信を見抜く」というのがある。teamsって返信するのがめんどいとき用に「そうですね」とか「了解です」とかのデフォルト返信候補が出てくるのだがそれがわりと冷たい感じがするというので私は親しい人だとデフォルト返信狩りをするのであった。その打率が高いといって褒められたのだった。しょうもなさすぎんか?

 

◆嘔吐

先日急にイチコが吐いて熱も少しあったので小児科連れてって、問診票書いてる時に思ったのだが、

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「嘔吐」って単語、口が5つも入ってるね…。特に嘔の文字、一文字なのに口が4つも…!吐くという行為にしか使わない文字なのだろうな。調べたら「嘔血」みたいに吐く時の単語と、「嘔歌」=声を合わせて歌うこと みたいな意味の単語もあった。「青春を謳歌する」みたいなときの謳とは漢字が違う!でも謳も口が4つあるね…なになの…。

 

 

とりあえずこんな感じか?元気だけどなんか忙しい。

3回目 神9の話

前にもやってたけど、定期的に「自分的に推せる顔面を9個集めると幸せになれる」というやつをやっているので久々にやった。

ちなみに1回目はこれ。

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サンド富澤阿部サダヲ・体操内村航平東出昌大浅香航大綾野剛ピロウズ山中さわお加瀬亮永井大

今思うとエッ?ていうメンツ。これが多分2018年くらい。6年前。全体的に目が細い系?

 

2回目は前に詳しく書いたので割愛するけどこんな感じ。
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外人2人・イケオジ4人という偏りが見られる。

 

そして今回はコレ。

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ついに2次元までカバーしてしまった。1人ずつコメント。

 

(VIVANTの時の)二宮和也

先日VIVANT見た時にいいなーと思ったのであった。二宮君の透明感なくしてVIVANTは成立せんかったと思うほど!ロン毛も良かったよね〜

 

金子大地

元々全然好きじゃなかったけど、「おっさんずラブ」の時の一見チャラいけど実はいい奴みたいな感じが良かったなーと思って、からの「鎌倉殿の13人」で頼家役がハマりすぎてて良さがあった。「パッと見は自己中でワガママなバカだけど実は優しく賢い奴」みたいなのが良き!育休刑事で主演してたらしく、原作読んだしちょっと見たさある。

 

磯村勇人

「不適切にも程がある」で、令和でメンタル限界社会人、昭和でマイペースなヤンキーを演じてて両方良さがあった。吉田羊と恋愛する映画が良きらしいから見てみたいナー。

 

林遣都

朝ドラの「スカーレット」と「べっぴんさん」、あと「おっさんずラブ」と「初恋の悪魔」でそれぞれ良さがあって好きになった。元々はチワワすぎて全然好きじゃなかったんだけどねぇ。ほんとイケメン!

 

柳楽優弥

前回も今回もセンターってことでもう自分の中で殿堂入りを果たした感あり。と言いつつ「ゆとりですがなにか」以来作品見てない気がする。「おんな城主直虎」はちょこちょこ見た気もするけど…。あ「浅草キッド」は見た!アレは良かった。ディズニープラス入ったから「ガンニバル」も見始めたんだが冒頭から気持ち悪くて挫折しそうだけどもうすぐ休止しようと思ってるから見なきゃ!見よう。あと金麦のCM良かったよねーー。いま見に行ったら別パターン増えてて良だった。

 

山本耕史

山本耕史も前回からランクイン。山本耕史だいすき〜。「鎌倉殿の13人」も良かったし「不適切にも程がある」もうた歌ったりギター弾いたりモノマネしたりやりたい放題で最高だったのぉー。NHKの「大奥」も見たし「きのう何食べた?」も見た。よかったよのー。あと「離婚しようよ」にも変な対抗馬役で出てたな。良さがあった。

 

眞栄田郷敦

名前すごいな。ごうどん。「エルピス」見た時、ドラマ自体はそーでもなかったのだが、このイケメンは一体なに??となった。それ以来別に見てないんだけどダイワハウスのCMでいい味出しとるよな。

 

毎熊克哉

朝ドラ「まんぷく」の塩軍団で認知。すげーイケメンというより実直そうな、そのへんにいそうでいない感じが良きよねー。「光る君へ」がすごく良かったみたいで、割とすぐ死んじゃったみたいだからマイグマさん出てるところだけでも後追いで見たい。光る君へ評判いいよのー!

 

大木雅之助

忍たま。なんかもはや、原作やアニメの大木先生ではなくて「自分が書いた2次創作小説の大木先生」に沼ってる感じ。やばない?↑のイラストは自分で描いたのしかアカンかなと思ってそうしたけど世の解釈一致の神絵師たちの絵を掘っては保存してる。やば?

 

 

そういった形でやはり今回も癒しがありましたね。ドラマをテレビで見る時代からスマホで見る時代になってきたから見やすさはある。

青い春の話

またブロマンスの話をしますが、こんだけブロマンスブロマンス言ってても未だに「ブロマンス」の定義すら理解できてないという状態である。というようなことを友に話したところ映画「青い春」を薦められたためなんとなく土曜の夜に観てみたら、こりゃもう本当にヤバかった。emotionalだった。

ここからはネタバレがあるのでお気をつけて!!

 

青木と九條のシガーキス(青木が喫ってるタバコに九條がくわえたタバコを押しつけて火をもらう)からの髪の掴み合いからの殴り合い、尊みしか無かった。サイボーグみたいになっちゃった青木の髪が乱れて「お前にできないことをやってやる!」みたいに叫ぶんよな。一方の九條もいつもは死んだ目をして何にも興味持ってないという表情を崩さなかったのに、この時ばかりは髪がグシャグシャになろうが口から血が噴き出ようが青木の髪を離さないんですよねぇ。エモいね。

 

そして最後、青木のベランダゲームの場面…思い出すのも辛いけど本当にすごいシーンだわ。ミッシェルのドロップと共に花とか空とかの概念映像も混じりつつ旭高校の面々や風景が映し出されていくっていう。九條は青木を永遠に失って初めて、青木は大事な友達だったってことを認めざるを得なくなったんよのー。一方の青木もベランダゲームで九條に勝って初めて、俺は九條の対等な友達だって思えたんだろうなって。こんなエモいことある??

 

ていうか他の面々もほんと大変なことになっちゃうんだけど…。甲子園を諦めた野球部の木村はヤクザにスカウトされてヤクザになっちゃうし、オバケは死んじゃうし、ユキオは大田を殺しちゃうし、元番長の舎弟の子は突然失明しちゃうし。ほんとだいたい絶望しかない。でも失明した舎弟に元番長が甲斐甲斐しく寄り添っていたり、野球部の後輩は部員いなくても1人で野球の練習してたり、なんか救いみたいなものはあるような…無いような…。野球部の後輩は絶対いつか木村にスカウトされるよねきっと。

あとすげーと思ったのは、ユキオが進路面談してるときに先生が「ご立派な両親が泣くぞ。」と言うのだが、なんかそのひと言だけでユキオのこれまでの人生というかどんな思いでここまで生きてきたかが分かるようだよねぇ。そのあと大田を特に意味なく殺しちゃうのがさいこぱすぽくて怖かったのだが、本人の中には何か必然があったのかのー。そのあと普通にギター弾いてるのがまた怖かったな。

あと吉村が普通にちょづくの面白かった。吉村の彼女が校門に迎えにきたら男子たちがめちゃくちゃ手を振ってんのもウケちゃったけど私ならあんな高校に自分の彼女呼ばないな…近づけたくないよなw 吉村の浅はかなとこがよく表れています。

 

とかいろいろ書いたけども、もうとにかく最後のドロップのシーンなんよすべては。あのシーンを描くために他の80分くらいがあると言ってもいい。観終わった時に汗かいちゃったもの。涙も出ちゃったし。エンドロールの最後の架空の集合写真もなんか意味深というか。架空じゃなく九條と青木の写った写真があればよかったのに…。

しかしほんと、この映画を見て得たのは、強い絆とクソデカ感情を表現する方法として濡れ場以外もあるよね、という今更ながらの気づき。新たな扉が開いたというか、行くべき道こっち、って感じだった。オリジナルの小説を書こうとしてるけどそこに大いに活かしたいね。

 

 

ドリーとドラマの話

飲み会で愉快に飲んでたら若い子に「◯◯さんファインディングニモのドリーみたい、ずーっとしゃべってて何にも覚えてないんです」って言われた。悪口だろそれって言ったら「違います!ドリーはみんなに愛されてるんです!」と言われた。

というのでファインディングニモ観たいと思っていたけどディズニー映画ってディズニープラスに加入するかGEOにDVD借りに行くか金ローを待つしかないという3択だった。一瞬悩んだけどNetflixを解約してディズニープラスに加入し無事観ることができました。

 

からの、めっちゃ面白かったからファインディングドリーも観たよね。個人的にファインディングドリーの方がツボったというか号泣しちゃったよ…ドリーのママとパパ〜!!!うぇ〜〜ん。

あとアレ、タコのハンクやば!イケメンすぎるやろ〜〜質感はキモチワルイけど…。どっかで聞いたイケボイスだと思ってたら上川隆也だったわ。言われてみたらそうだわ。ハンク、アウトロー感あるのに海に怯えててキッズプールでも子どもにビビって「オレは一生ここにうずくまってるよ」とか言うのキュンがあった。脚を1本失った時のトラウマがあるんですねぇ。ドリーとハンクの関係、ズートピアのジュディとニックの関係に近くて尊い…男の方が精神年齢高くて導こうとするんだけど女の方が自由だったり思い切りが良くて結局男が振り回される的な。

 

肝心のドリーの性格ですけど、もー分かりみ深すぎて親近感ヤバだったわ〜〜私もすぐ気が散っていろいろ忘れちゃうしねぇ。でもイヤなことも忘れちゃうからイヤなこと宵越ししなくて済むのよ。いいよね〜。前にAいださんとIとーさんと話してる時に、Aいださんが「◯◯さん(私)はイヤなこともひと晩たてば忘れちゃうそうです。心が強いですよね!」つったらIとーさんが「それは心が強いとゆーかアタマが弱いのでは?」と的確なこと言っててわろちゃった。うっせ!!!

 

なんかでも、ドリーは記憶がもたないみたいな障害を感じるし、ハンクは腕が1本ないし、ニモも手が1本小さいし、デスティニーは目が悪いし、ベイリーは途中で治ったけど事故で機能不全だったし、マーリンはネガティブ思考でひと言多いみたいなとこあるし、みんなどっかマイナスポイントがあるけど、同時にみんな良いとこがある、みたいな描かれ方が良いしいま風だよね。

 

てゆかちっちゃい頃のドリーが可愛すぎて可愛すぎて…それがどっか吸い込まれちゃっていなくなっちゃった時のママとパパの気持ちを思うと…うぇ〜〜ん。

良き映画。

 

せっかくディズニープラスに入ったしと思ってディズニープラスでしか見れない柳楽優弥のドラマの「ガンニバル」の1話目を観始めてみたけど、もーー冒頭から気持ち悪いし怖いし…でも警官の制服の柳楽優弥、眼福。でも柳楽優弥本人もかなりヤバい性格の主人公らしいし…やだな…観れんかも…。

 

ドラマといえば「不適切にもほどがある!」が最終回だったけど本当に素晴らしい最終回でちょっと泣いちゃった。全員集合かつ「寛容になりましょう〜♪」のメッセージがあたたかい。ほんとそれなんよなー。最後のテロップも最高だったし。「不適切にもほどがある」のは昭和だけでなく令和もきっといつか不適切になる、というやつね。

偽善のすすめの話

本屋でアウトレットになっていた新古書を買ったらとても面白かった!

10代向けってことですごく読みやすい構成になってるけど言ってることはすげ〜分かるって感じ。一言で言うと「やらない善よりやる偽善、ただしやりすぎるとそれも独善」みたいなこと書いててホンマそれなという感じ。

最近ってネットとか、他人の叩けるところを叩きまくって叩きつぶして満足、みたいな風潮あるけど、その中に偽善もあるよねみたいな。人はみんな完璧な善人や悪人なわけなくて、みんな偽善者なのに、「そんなの偽善だ!」と言われた瞬間になんか負けが確定する、みたいな。

福田定良という学者?が「偽善のすすめ」みたいな本を出して「他人の偽善をやさしくいたわり、自分の偽善をきびしくおさえる。それがこれからの時代の正しい生き方なのだ」って言ったらしい。何十年も前に。これ令和でもおなじやよね。

たまに読み返したい。

ブロマンスの話

少し前まで推しの二次創作小説を書いていた。小説を書くこと自体がすっごく楽しくて、通勤時間とかのスキマ時間にずっと書いていた。書いてる間は夢中で書いて、書き終えてしまうとスン…としちゃって、自分はどこに向かっておるのか?何がしたいのか?と自問自答が始まるというつらいやつ。でもとにかく自分的には面白いと思うものができたし、楽しかったことは間違いない!何人かからは熱い感想もらって胸熱だったし!
で自問自答は継続しているものの、楽しかった記憶を整理することとした。
 
一番最近書いた小説は現代物。推したちは本来室町時代の住人だから室町時代の小説を書くときも時代背景とか風俗とか調べるのが楽しかったけど、現代物に仕立て直すと今度は自分のこれまでの人生観とか仕事観とかが如実に顕れるのが面白いところ。
なんなら現代でも知らないことたくさんあるなー!会社の雰囲気とかも私は新卒からずっと同じ会社だからひとつの会社しか分からんしやなー。でも考えたら友達たちはそれぞれ全然違う仕事してるわけだし、実家の工場とか幼馴染の親とか広げていくとそれぞれ人生があり価値観があり…と思うと胸が熱くなった。なんだこれ。
 
今回は推しと推しのライバルの関係性を書きたかったのでそれは確定として、BLにするかどうか問題というのがまず存在するよね。私としては全然ウェルカムなわけだがエロ本を書きたいわけでもないし、無理くり濡れ場をぶっこんでもひとつもエモくないわけ。ここらへんも本とか齧り読むと、室町時代ってそういうあたりもおおらかというか男娼宿がめっちゃ隆盛していたりもしたらしい。でも現代だと、LGBTへの認知は進んできたとはいえ男性同士のカップルというとまだやっぱり「あら…そうなんだ」みたいな反応になっちゃうというか、ましてや偏見がある人たちだと非難されたりする場合もあるんだろうなとか。するとやっぱりカミングアウトするのにも勇気が必要になってしまうんだろうし。切ないよな。
というようなことを考え始めてもやっぱりなんかなかなか難しいなーと思いながら前回の小説を書いたのであった。すると感想を寄せてくれたねむさんから「ブロマンスタグを付けといた方がよいかも」というアドバイスをいただいて、それなんよ!という気持ちになったのであった。

もしかしたら私が書きたかったのはBLじゃなくてブロマンスなのかもなーと思いつつ、「ブロマンス」の定義ってむずくね?という別の議論が始まったのであった。
ブロマンス作品と呼ばれるものをざっと調べてみても、とにかく定義が曖昧。「BLはブロマンスに入るのか」という論点だけでも議論が展開されておる。バナナはおやつに入りますか的な。
Wikipediaによる定義だとこちら。

ブロマンス(英語: bromance)とは、2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはないものの、ホモソーシャルな親密さの一種とされる。

とりあえずNetflixで「君の名前で僕を呼んで」を観てみた。

んーーとにかく眼福。ラストシーンの主人公の表情ときたら…。オリヴァーとの恋だけでなくガールフレンドとの恋や、両親との対話みたいなところが描かれてるのが良きだったなって思った。しかしこれはブロマンスなのか?普通に恋愛映画だと思った。
 
私がブロマンスに求めてるのはもっと「友情」とか「絆」とかだな、ってことがこの映画を観たことにより分かってきたのであった。解像度〜。


そこで私の幼馴染にしてブロマンス研究家のEじに意見を求めると、Eじから出てきたのはこの辺りのマンガたち。

Jドリーム懐かしすぎるわーーー。ベテランDFの嶋さんが大好きだったわ。嶋さんはGKの富永と仲良しだった記憶。W杯に行きたくて何十年も頑張っていたのに一時期代表メンバーから外れたりして苦労するのよねぇ。代表メンバーから外れた時の「もうオレの予定のどこにもW杯は無いんだ」という独白がほんと泣けた。その時しかも、空港まで子ども連れて迎えにきた奥さんの荷物をさりげに持ってるんよ確か。優しいのよねー。何の話?

バナナフィッシュも懐かしい〜と言いつつ全然序盤しか読んでないんだよな。主人公がアッシュと出会って中国マフィアと抗争になりそうになったけど手を組んで…みたいな…合ってるのか?妄想?読みたいーー。

これはもうすごい作品なんよ。謎解きミステリが縦軸、男たちの絆が横軸みたいな。青木の風貌があんま好みじゃないんだよなー。どっちかというと鈴木とまきさんのほうが…。でもまきさんもイケメンすぎるというか小柄でイケメンの天才っていうのがファンタジーすぎて…。どっちかというと第九の先輩の…名前忘れたけど岡田さん?岡さん?とかの方がリアリティあって好きだけど完全にみそっかす扱い。

Eじのおかげで過去に読んだ名作たちを思い出しブロマンスの解像度が上がってきた。
 
からの、ブロマンス的な曲ってあるかなって探してみた。
 
俺たちの明日 / エレファントカシマシ

エレカシの代表曲たちはだいたいブロマンスありそうだけど「俺たちの明日」はまさに男同士の絆って感じでブロマンス感すごい。歌詞熱すぎる。 

実は昨日オマエとつるんで歩く夢を見たんだ

昔みたいにオマエと歩く夢を

そういやあの頃は俺たちの時代を築こうなんて話を何時間でも語り合って飽きなかったな

そしてそんな時間こそ本当は俺たちの

あぁ 人生そのものだったな

とか。推しと推しのライバルの姿が浮かぶようだ。2番の歌詞もすごくて、

10代 憎しみと愛入り交じった目で世間を罵り

20代 悲しみを知って目を背けたくって

町を彷徨い歩き

30代 愛する人のためのこの命だってことに

あぁ気付いたな

季節は過ぎてそれぞれの空

オマエこの頃何想う

みたいな。それぞれの道を歩いてるけど弱気になった時とかに心の中で相手を思い出して、あいつも頑張ってるはずだみたいな…エモ…。

 

WOW WAR TONIGHT / H Jungle with T

自分でも意外だけど浜ちゃんのあの歌。いやこの歌、アラフォーになって改めて聴くと歌詞がエモすぎる!ちょっと泣きそうになるもん。何年に発売されたのか調べたら1995年…さ、30年前?!やば…
歌詞全体的にエモいんだけど、とりあえずブロマンスみを感じるところだけでも抜粋。まじ全体的にエモい。

 

たまにはこうして肩を並べて飲んで

ほんの少しだけ立ち止まってみたいよ

純情を絵に描いたような さんざんむなしい夜も

笑って話せる今夜はいいね

冒頭からこれ。なんかサラッとしてるけど、深く考えるとコレどういう意味だ?さんざんむなしい夜、何があったんか?仕事?でも純情を絵に描いたような、なんでしょ?どゆことだ?フラれたの?えっどゆこと?(混乱)

温泉でも行こうなんていつも話してる
落ちついたら仲間で行こうなんて でも
全然暇にならずに時代が追いかけてくる
走ることから逃げたくなってる

「時代が」ってところ、浜ちゃんが歌ってることもあって昔は「芸人さんは大変だな〜」とか思ってたけど、違うんよなー。サラリーマンも時代に追いかけられてるんよ…自分の得意な商材が時代遅れになったり、コンプラが変わって余計な仕事が増えたり…。

それでも何かの役にはたってる人生の....

ここ突然ぶっ込まれる感じで、ウッてなった。それでも何かの役に立ってるんよみんな…!TKがこの歌詞書けたのすごない?

流れる景色を必ず毎晩みている
家に帰ったらひたすら眠るだけだから
ほんのひとときでも自分がどれだけやったか
窓に映っている素顔を誉めろ

これもなんか情景の浮かぶ素晴らしい歌詞だしこんなサラリーマンを励ます歌だったとは。ちょっとユニコーンの歌詞っぽさもある。

いつのまにやら仲間はきっと増えてる
明日がそっぽを向いても走りまくれよ
そうしてたまには肩を並べて飲もうよ
Getting better
begin to make it better

友もどっかでつらい思いしながらも頑張ってるんだね…。で最初の「肩を並べて飲む」に戻ってくるという構成が美しい。でも肩を並べて飲む時はつらいことなんておくびにも出さずに楽しくギャハハって飲むんだろうなって。くー。エモい。
 
 
こうしていろいろ並べていくと、なんか自分の中でのブロマンスが解像度上がってきましたね。