とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

映画「記憶にございません!」の話

アマプラでなんとなく観た映画の話。結構おもしろかった。

 

【警告】ここから先はネタバレを含むので未見の人は読んではいけない

 

 

 

 

記憶にございません!

政治家が主人公のコメディ。展開とかはまあよくある感じなんだが、俳優陣が真剣な顔でコメディをやってるのがなんか滑稽で面白い。中井貴一とかは黙ってスーツ着てるとほんとに政治家にしか見えないのにコメディのシーンはほんとそのへんのおっさんというかんじで、俳優ってすごいなーと思った。

ディーンフジオカ演じる秘書が、最初は黒シャツ黒ネクタイでカタギじゃない雰囲気だったのに、だんだんと初心を思い出してまともなスーツを着始めるのがよかった。

小池栄子はああいうネアカな役がよく合いますなぁ。結構好き!

主人公の嫁の兄貴がなんか妙なおっさんだなと思ってたらROLLYだった!最後のスタッフロールまで気づかず。ギターうまいなぁとしか!

田中圭もちょい役だけどいい味出してたね。なんか両手に紙袋提げてアワアワしながら自己紹介するとことかなかなか小物感があり、そのあと張り切ってSPするとこも程よくウザくて良かった。SPの先輩が張り合うのもおもろかった。

SPのその先輩、最初は金もらってるからやってるだけ、って感じだったのが、だんだん総理を見直し始める感じがあって良かった。アメリカ大統領のスピーチ中、「こんな傲慢で不愉快な人物はいなかった、しかしそれがイイ!」みたいなところで総理だけじゃなくSPまでつい顔を上げて大統領を見ちゃう、ていうのがなんか微笑ましくてよかったね。

 

全体的にテンポ良くてなんも考えずに笑えて良い映画でした。官房長官が辞める、ってところもヘタに引き伸ばさず、アロハ着せて「もう飽きちゃったからやめるね!」て言わせて終わり、っていうのが小気味よくて良かった。

支持率うなぎのぼりか?!と思わせといて微増、みたいのもフフッてなったし。

で最後の種明かしというか、けっこう序盤で記憶が戻ってたことを秘書に告げるシーンもなんか微笑ましく…たしかにキャラ変というか今までの自分を変えるのって難しいよね。立場がある人だとなおさら。それを石がぶつかったのをきっかけに生まれ変わるんだ!と思えたのはすごい良かったし、元々誠実な人だったんだと思うし。政治家として偉くなるのはすごく大変な思いをしそうだからその中でいろいろ歪んだんだろうね。と思った。

 

って感じでまあ、深い感動はなかったけど通勤のお供に見るにはすごく楽しい映画でした。