図書館で予約してずーーっと待ってた本が来た!
「ソールライターの全て」。前から気になってた。
スナップを中心に、日常をアートとして切り取った写真がたくさん載っていて眼福だった。
何かの隙間から被写体を撮ったり、何かを透かして撮ったり、主題をぼかして撮ったり、主題を隅っこに置いて撮ったりっていうような手法が好きみたい。
一歩間違えると失敗写真になりそうなところ、芸術的な写真に仕上がってるのすごい。
絵も描いてたらしくて、絵も少し載ってた。
色づかいがオシャレで、カッコいい。
あとグッと来たのは途中で挟まってるソールライターの名言みたいなやつ。
私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。
神秘的なことは馴染み深い場所で起こると思っている。
なにも、地球の裏側まで行く必要はないんだ。
めちゃ良いこと言ってくれるな〜と思った。
同じ景色・状況を見ても、どこをどう切り取るかで個性が出るというか面白いものになったりするよね。
昔日本で長島有里枝が一世風靡した際、ベテランの男性写真家が「自分の半径500メートルのものしか撮ってない」と批判したらしく、それを見て私は「半径500メートルじゃいかんのか…」と思って自分の写真を振り返ってつらかった。けどソールライターがそう言うなら、別にいいじゃん〜と思える。
確かにソールライターの写真って街ゆく人のスナップとか、窓ガラスの結露とか、なんでもない日常の一場面なんだけど、それが人生って感じもするよね。
他にも名言があって、
写真を見る人への写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時々提示することだ。
写真はしばしば重要な瞬間を切り取るものとして扱われたりするが、本当は終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ。
とかね。分かる気がするわ。
最近撮った写真。
あんま撮ってないけど、普段あんまり選ばない、コントラスト低めの写真とか撮ってみた。