前からデザインには興味あって学びたいなーと思ってた。と言いつつ敷居が高いとも思ってた。
目下のところでデザイン力要りそうなのはパワポの資料作りかなって思うのだが「パワポの資料作りの勉強」だとなんかテンション上がらなかったので、パワポの資料作りを含めたデザインの本を読んでみようと思った。
読んだもの記録。随時追加。
一生使える見やすい資料のデザイン入門
地元の図書館の電子貸し出しにあったのでなんとなく借りて読んでみた。実用できそうさがすごい!半分くらいは以前ググって自分でも実践してることだった(色は3色以内とか)けど、もっと具体的で面白かった。あと手早くパワポつくるテクも随所で紹介されててすごくいい。
デザイン入門教室
デザインについての本。情報量がものすごくて、改めて「デザイナーってすごいなー」と思えた。私には残念ながらちょっとトゥーマッチだったな…でもたぶんめちゃくちゃ分かりやすく書いてあるし、デザイン入門として良書なのだろうな。
配色デザイン良質見本帳
これも情報量がものすごくて、図鑑みたいな印象を持った。傍らに置いておいて困った時に見るって感じなのかな?そうやって使うにしても私にはもうちょっと薄めの本でもいいかもなー。
パワーポイント スライドデザインのセオリー
読んだなかで1番ちょうど良かった!パワポのデザインの話がベースなのだけど、ジャンプ率(写真とかの大きさにメリハリを付けるかどうか)とかにも言及していて、ちょっとだけデザインの世界も覗けるみたいな構成。
出来上がったスライド例もカッコよくて、そのまま真似したいな〜という気持ちになれる。
伝わるデザインの基本 よい資料を作るためのレイアウトのルール
↑の「〜セオリー」と近い感じなのだが、出来上がったスライド例がちょっとダサいというかリアルというか、全然真似したくならないというところが欠点。でも他の本にはないポスターのデザイン例とか、Wordをすっきりさせるコツとかも載ってた。あと色覚障害の人への配慮もこの本だけ載ってたな。
全体的に字が小さくて読みづらさもあったなー。
秒で伝わるパワポ術
「パワポ芸人」を自称する社会人の人が書いた本。パワポをTwitterに載せてバズってるらしく、そういえば見たことあるような気もした。文章がクスッと笑える感じで面白く、押さえるべきコツは押さえられてたけど、買って手元に置いておくというより読み物として「パワポっておもろい!もっと勉強しよ!」と思うための良書かなと。
とりあえず何冊か読んでみたので内容整理。
どの本にも書いてある要素
・1スライド1メッセージ
・色はメインカラー・アクセントカラーくらいにしとく。あとは白・黒・グレーなど。メインカラー・アクセントカラーは原色にせずちょっとくすんだ色にする
・色が足りなければアクセントカラーやメインカラーの明度を変えた色を使うと統一感が出る
・見やすいフォントを使う。Windowsなら日本語はメイリオ、欧文はsegoeがおすすめ。
・図形は「枠だけ」もしくは「色だけ」にする。
・同じ要素はまとめる(写真と説明とかはペアにするとか)
・単位は数字より小さくする
・グラフはグレーベースで作り、注目させたいところだけアクセントカラーにする。凡例は消して自分で見やすいところに追加する
・グラフは横線なども基本全消し。必要なところだけ残す
・余白だいじ。ぎちぎちに詰めない
・「反復」を意識する。同じ図形、同じ色、関連性のあるレイアウトを使い、左揃えなどきっちり揃え、内容以外のノイズに目がいかないようにする
・矢印は目立たせない
・図形の吹き出しは横長だと▼の部分が横長になってみっともないので、■と▼で作るか、頂点の編集で調整する
本によって載ってたりマチマチだけど良いと思ったこと
・スライドデザインを16:9にするか4:3にするかは16:9のほうが優勢。紙にプリントするのは4:3の方が見やすいので、絶対に紙に出力すると分かってる場合のみ4:3、それ以外は16:9がよい
・パワポを作り始める前に紙と鉛筆でざっとまとめて、スライドマスターを作って、その後はじめてコンテンツの内容に入る
・スライドマスターで自分用のレイアウトを作っちゃうのがよい。タイトルは下線を引いたりタイトルの横に長方形を置くなどシンプルで良い
・メリハリつけたい時は一部だけ極端にでかくする。その場合はその他のところは思い切って小さくする
・よく使う機能はクイックアクセスツールバーに入れちゃう。クイックアクセスツールバーに入れるとショートカットキーでも起動できる
・ガイド線もうまいこと使う。スライドマスターで入れる
・図形の中に文字打ってて普通にエンターで改行すると改行ではなく新しい「段落」ができてる。改行したい時はシフト押しながらエンター押す
・アンダーラインはハイパーリンクにだけ使う
・スライドマスターで写真とか入れる枠は「プレースホルダー」という。形なども変えられる
・作ったスライドマスターはテーマとして保存できる。使う色なども保存してしまう
・人の目線はZ方向に動く。図形や写真は先に目がいくので、先に文章を入れて後から写真などを入れると、写真に目がいってから文章に戻る感じになるのでイマイチ
・図形の形は統一。丸なら丸、四角なら四角。正円・正方形を使うとシュッとするのでオススメ。角丸四角はサイズを変えた時に角丸の半径が変わってしまうので統一感が出づらいのでイマイチ。角丸を限界まで丸くした角丸四角はオススメ。
・グラフは編集しようとしてもうまくいかない場合も多いので、丸とか四角とかで自作するのもよい。エクセルで同じ数字のグラフを作ってみて、それに重ねる形でシンプルなグラフを自作する
・グラフにアイコンを使うと直感的に内容を理解しやすい。アイコンの大きさやアイコンの数で表すなど
・ひとつのアイコンの中でパーセンテージを表すことも、図形の合成という機能でできる
・コントロール+シフト+Cで文字をコピーしてコントロール+シフト+Dで別の文字とかに貼り付けすると、書式だけをコピペできる(私はハケマークをダブルクリックでやってたけどショートカットキーの方が早い時もあるかも?)
・コントロール+Gでグループ化(これ知らなくて使ってみたらめちゃめちゃ便利!)
・コントロール+Lでレーザーポインタが出せる
・他のステキなデザインを広く見て、自分の中のデザインセンスを磨く
・文字は左詰め、数字は右詰め
・なんとなく座りが悪いな〜というときは、薄い色の図形を背景に置くとまとまりが出る
・色覚障害の人向けにも伝わるパワポにするには、色選びも大事。グラフは点線と実戦とか●と○とか、斜線を入れるなどの工夫をすると、色覚障害の人以外にも分かりやすくて良い
そんな感じかな。とっても勉強になりました。
「〜のセオリー」が1番いろいろ網羅されてたから買ってもいいなと思いつつ…まあいったん大丈夫かなという気もしつつ。
仕事で活かしてみようー!