とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

あんまり読みたくない本を読む話

ブログにはあんまりイヤなことは書きたくないのだがいま会社で人間関係にじゃっかん悩んでいるというか、後輩の女子が何かと噛みついてきて疲弊するという状況が続いておる。

噛みついてくるというのが、上から目線でどうでもいいことを指摘してくる、自分が取り組んでいる内容以外はなんとなく否定してくる、こちらからのチャットを気分で無視したりする、課のメンバーの労働時間や出勤日について謎の口出しをしてくる、仕事の指示をしてくる(もうやってる内容がほとんど)、人のスケジューラをチェックしてどんなことをしているか把握しようとする、という感じで大変ウザい。

ただ、上司でもないし正直どうでもいいというか、気にしなければ実害はないみたいな気持ちもある。その後輩が人の2倍くらい仕事をこなしてるのも事実。普通に1対1で話す分には頭がよくて不器用な女子だな〜って感じで個人的に嫌いなわけではないという気持ちもある。でも視野狭いな〜とかなり頻繁に思うけど、私がそれを何とかしてやろうとは全く思わない、って感じ。なので真剣に悩んでいるというより「部屋に蚊がいる」くらいの悩み粒度。

とはいえ、部屋に蚊がいたら普通蚊取り線香を焚くか部屋から追い出すかするよなー、みたいな気持ちもある。虫除けスプレーがわりとしてなにか対策本でも読むか〜と思ってAmazonで探してみた。

そしてタイトルが刺さりすぎたこの本を図書館で借りた。

 

とにかく優位に立ちたい人を軽くかわすコツ/石原加受子

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まさにそれ〜〜と思ったが、夏休みに入ったタイミングでもあり、休み中に蚊のこと考えたくねぇなーという気持ちもあったが、せっかく借りたので読んでみたところ、役立つことがたくさん書いてあって目から鱗だった。刺さったポイントを列記。

優位に立ちたい人とは?

・「優位に立ちたい」人はだいたい自分が「攻撃を受けている、傷つけられている」と思っている

・「私の心を1から100まで把握して、私の基準に適う反応をして、正しく感謝しなければダメ!自分をちょっとでも傷つけたら、絶対に許さない!」と思っている。傷つくことを極端に恐れて周りを攻撃してしまう

・「したいこと」ではなく「しなくてはならないこと」で人と競って勝ち抜くしかないと勘違いしている

・真面目に社会の規範に従い、真面目に決められたルールの中で優秀であろうと励むあまりに攻撃的な言動を取ってしまう

・行動の基準は人より優れていたい損得勘定。自分には価値があると認めるために相手をおとしめる

・自分がどうしたいかではなく、社会規範・ルール・規則・一般常識などの外のルールを自分の判断基準としている。自分を認めるために常に他者との比較が必要で、絶え間ない他者との競争の中で他者への支配性が育つ

・本来「我慢するから、争いになる」。我慢して鬱屈した感情が爆発するから。でも優位に立ちたい人は「我慢しないと、争いになる」と勘違いしている。自分がこんなに我慢しているのに、あの人は自由に振る舞っていて許せない!という気持ちになる

・優位に立ちたい人はほぼ例外なく、幼い頃に親や家族から見下されたり自尊心を打ち砕かれた経験をしている

・優位に立ちたい人はざっくり分けて4タイプ。今回参考になりそうなのは「左脳派タイプ」。

・成績や頭の良さで人を判断し、自分が頭脳になり他者には自分の手足となって動くことを要求する

・神経を逆撫でする言い方をしたり、極めてそっけない態度を取って相手を不安にさせる

・人のすることにやたらと口出しし、相手を押しのけてでも「やってあげよう」とする。うまくいけば自分のおかげ、結果が出なくても相手のせいにできる。人のすることを監視し、介入するチャンスを見計らっている。

・責任を取ることに過剰な恐れを抱いている

・相手が自分を抜きにして楽しむことが許せない

 

どうしたら軽く流せるか?

・「お互いの自由を認め合う」という初期設定が大事。自由が保障されることで初めて、人間に本来備わっている欲求が建設的・発展的・希望的なものへ進歩する

・「他者の言動がどうであっても、それは相手の自由だ」と考える

・相手の考えを読んだりするのではなく、自分がどう感じたかを大切にする。相手の意識をキャッチして、自分の感情・気分という形で感じている。自分が不快に感じたら相手はマイナスな感情を持っているし、嬉しく感じたら相手はプラスな感情を持っているはず

・自分が感じるものはすべて、自分にとっては「本物」。相手は自分が感じた通りの人だと思っていい

・決断や行動をするとき、自分の心を基準にする

・自分がどんな状態にあるか観察し把握する。それにより自分の反応が相手に与える影響がわかり、相手の反応が予測できるようになる

・「私は、私の欲求を満たしていい。自分の気持ちを大事にしていい。自分を優先していい」と常日頃から意識する

・自分中心になって、明確な態度で伝える。してほしくないことや自分が今後こうするという話は、そのタイミングではなく別の機会にあらためて言う

・「争わない」を徹底する。必要ならその場から黙って立ち去ってもいい

 

長くなったけどこんな感じ…。うちの後輩を見ながら書いたの??て思うほど当てはまりすぎててわろた。

具体的にどういう行動しようかな〜とかは、とりあえず夏休み中は考えないことにする!それはもう確実にそうする。

でもなんか、方向性は分かったから、闇雲にイヤな気持ちになったりすることはないな、というのが分かって安心した。この筆者の本もう少し読みたいな。