とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

サルが変化した話

類人猿診断というのがある。

人間を4種類のサルに分けて診断するという占いみたいなやつで、結果をチームビルディングに活かせるみたいなメソッドらしく、診断作った会社の本も買って読んだりしてみた。

いっとき会社の自分周辺で流行って、その結果がどうにも興味深いというか当たってるというか、異動とかあるたびにみんなにコレやってもらってる。

 

4種類のサルというのが以下。

ゴリラ:保守派・堅実・慎重・臆病

オランウータン:職人肌・一匹狼

ボノボ:コミュニケーション得意・盛り上げ上手・人に流されがち

チンパンジー:勝ち負け重視・エネルギッシュ

みたいな感じ。どのタイプが1番いいとか悪いとかではなくて、ひとつのチームに全てのタイプがバランス良く存在すると、良い感じで仕事が進んだり成果が上がったりするというやつ。多様性ってやつやな。

あとタイプ別に効く声かけとか地雷な言い回しがあるから、上司部下の信頼関係構築の参考にもなるよ、みたいな。

例えば新しい仕事を任せたい時に、チンパンジーには「これキミが自由に考えて進めてみて。困ったら声かけて!」みたいな感じで任せるとやる気モリモリになるけどゴリラに同じふうに言うと「自由にってなに…?」と不安になるみたいな。ある程度ワクを決めてくれた方が気がラクでモチベーション高く進められるみたいな。ボノボに「まずは人に頼らず一人でやってみて!」とか言うと寂しくて不安になるし、オランウータンに「仲間と逐一連携しながら進めないとダメだよ!」とかいうとストレスになる、みたいな。

 

要は同じ成果を出すにしても人によって考え方や進め方が違うんだから、自分が良いと思う方法を人に押し付けてもうまくいかないよ、みたいな。たまたま相手が自分と同じタイプだとうまくいくかもしれないけど、それはそれで同類ばかり集まって他の視点が入らなくなって小さな成果しか出なくなるよね、みたいな。

 

で以前やった時は私は何回やっても何をどうやってもチンパンジーだったんよなー。自分の周囲でチンパンジーの人って、なんか気がつよつよだったり上昇志向つよつよだったりしたので、そーかぁ。と思って自分もそういうとこあるな、と自覚して生きていこうと思ったものだった。

 

本によるとチンパンジーがチームの起爆剤になったりムードメーカーになったり、逆にチームを破壊したりトラブルメーカーになったり、みたいな人らしい。わかる。

あと気になる記載があって、「勝ち負けにこだわるチンパンジーが人生で常に勝ち続けられるということはまずありません。どこかで敗北や挫折を感じた時に、チンパンジーは変化していかなければなりません」みたいなことが書いてあって、変化するってどういう風に?と思ったものだった。

会社で尊敬しているKさはらさんとかがボノボで、最近読んだ「多様性の科学」にも尊敬型ヒエラルキーについての記載があったのだがサル診断の本のボノボについての記載の中で「成熟したボノボは人の良いところを伸ばし、周囲からの尊敬によってマネジメントを行うようになります」みたいなことが書いてあったのを思い出したものだった。

ボノボいいなーと思うなどした。ボノボだから良いというわけではなく、ボノボにも弱点があって、噂好きだったり1人で行動できない人が多かったり、人の意見に流されたりみたいな。でも成熟すると尊敬型ヒエラルキーを築ける、というのがすごく良いな〜と思った。

 

で産休復帰してしばらく経ち、課長が代わったりしたので新しい課長にもサル診断やってもらったらボノボだった。いかにもボノボっぽい人なので納得〜となりつつ、自分もまたやってみよ〜と思って久しぶりにやってみた。少ない質問数の中で、コッチかなと思うけどコッチでもいいな、みたいなところを変えてみたところ、なんとボノボになったのだった。

え!ボノボになった!と思って嬉しくて、自分の中でボノボ代表のOみや大先輩とKさはらさんにチャットしたものだった。

 

そして自己分析を進めたのだが、そういえば先日会社のおおきめの大きめの研修があり、事前に適正診断的なやつを受けたときに、活発型・権力型・職人型・連携型 みたいな4種類の4章限で、私は活発型と連携型に全振りした感じやったんよな。こんなかんじ。

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だからなんか2度の産休を経て、チンパン過多からボノボに少し傾いた感じなのかも!と思った。

ちなみにたまたま同じグループにEのきさんがいたのだがEのきさんはこんな感じだった。

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めっちゃ真ん中だった。こんな人おる??みたいな話になって盛り上がったけどたしかにEのきさんって理系のアタマと文化系のハートが共存してるからこういう結果になるのめっちゃわかる気がした。

 

チンパンからボノボに傾いたの、産休以外の影響を考えてみたのだが、絶対仏教のあの本の影響もある気がする。「怒らないこと」ってやつ。どこがどう影響したかとかはハッキリわかんないけど絶対影響あったと思う。

あと復帰してすぐくらいに読んだ業務改善の本で、とにかく何か進める時はちょっと進んだら仲間や上司に連携、修正したりブラッシュアップしながら進めていくと手戻りもなく効率的で、しかも良いものができる、というのを読んでほんとそうだな〜と思って意識的に自分が考えてることとかやってることを周りに話すようにしてみた。まあうちには強烈な後輩がいるから話すたびにつぶされそうになってはらたつのりだったシーンもあるけど、おおむねうまくいくメソッドだな!というのは強く思うなどしてる。

あと6月頭にいまの課に異動して、いまの課長が来るまでうちの課はどう考えてもボノボ不足で、ボノボ的に振る舞う必要が強かったから自然とその辺の振る舞いが強化されたのかな?と思った。

 

そして今思うこととしては、ボノボ的な要素が自分の中にできたのはほんと嬉しくもありつつ、チンパンのとがったところというか、なんでもエネルギッシュに1人でも取り組む、みたいなところは自分の良いところではあると思うから、それはそれで強化したいな〜と思った。

新しい課長が成熟ボノボの典型という感じなので、課長をロールモデルにしつつ、今まで気をつかってた後輩の対応とかは課長に任せて、自分は自分のやるべきことや成果に焦点当てて頑張っていきたいなー。その時の進め方みたいなところを、時にチンパン的に時にボノボ的に進めるというか、1人でサクサク絵を描いて立て付けを作りつつ、周囲を巻き込んで実現していくみたいなことができたらいいなーなんて。

 

サル占いをここまで読み込んでる奴そんなおらんと思うけど、とりあえずやってみよかなみたいな。