とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

育休刑事の話

好きなイラストレーターのツルリンゴスターという人が文庫版の表紙を描いたというので購入した小説が積読になっていたのを思い出して読んだらなかなか面白かった!

 

育休刑事/似鳥鶏

育休刑事 (角川文庫)

キャラ付けとか文体とかはかなり軽めでライトノベルっぽさはある。でも育児とミステリーというつながりそうにないもの同士をつなげたところがまず面白いし、必要以上に育児豆知識が入っててフスッとなる。あるあるネタも豊富。

前半は、ライトめな事件が起きては育休中の刑事が育児で得た知識と刑事としての経験をもとに解決していく、という流れでサクッと読め、通勤のお供にピッタリ。

後半にどんでん返しがあってビックリして電車の中で「ファ〜〜」と声出た。そしてちょっとグッときてあやうく泣きそうになった。

ツルリンゴスター氏が表紙を描いた意味もよくわかるストーリー展開。単に育児が絡まってるだけではツルリンゴスター氏が表紙を描く意味ないのよねぇ。

 

全体的にノリがライトだけど、読後感のいい秀逸な本でした。主人公の同僚の名字が前半は「九木原」なのに後半は「久木原」になってるのは少し気になった。以上です。