いよいよ最終日
この頃になるとおみやげの買い忘れがないかだけが気がかりとなっていた
赴いたのは地元のスーパー・Kスーパーマーケット
とにかく余ってもいいからお菓子を大量に買う
・geishaチョコ
オリンピックの選手だった創業者が東京オリンピックで日本に来てインスパイアされて名前を付けたと言われるゲイシャチョコ。スーパーにもおみやげ屋さんにもどこにでも必ずあった。たいそう美味しい!
2センチ×10センチくらいのチョコバーを箱買い。
他にも飴ちゃんみたいなサイズとかハート型のやつとかいろいろあるそうです。
・サルミアッキ
世界で一番まずい飴と言われるサルミアッキ。
ハリボにもタイヤ味という名前で売られている
私こういうの全然ダメだから食べた瞬間に吐いた
ゴムの味がした
けど名物として面白がられるかなとおもってみやげ用に購入
他にもちょっとした飴ちゃんとかも合わせて購入
すごい大人買いだったのでスーパーのお兄ちゃんが大わらわとなっていた
そして3度目となるロバニエミマーケット。
お目当ては怪しげな食器屋さん
イッタラやマリメッコのビンテージの食器を安く売っている
前日イッタラ工場に行って、人に買うべきおみやげは正規品で買ったので、最後に自宅用にイッタラが欲しかった
吟味に吟味を重ねて買ったのがこれら
キャンドルホルダー2個(茶色とカーキ)
カステヘルミの平皿2枚(カーキ)
ちなみに正規品で自宅用に買ったものも
タイカのペアマグカップ
ティーマのパスタ皿
いずれも帰国後に鬼使いされています
おみやげを買い倒してから、小分けにする小袋をアマゾンで発注。帰国した頃に届くようにする
オーガンジーの巾着を大量に購入
おみやげ購入完了してちょっと気がゆるむ
気がゆるんだわたくし
ここでまたスタバに寄ると、友に買ったヘルシンキご当地タンブラーの他にフィンランドのご当地タンブラーも発見
日本からの指令により購入
お土産が多すぎて、持参したトランク2つに全く入りきらなくなり、このあたりで3つめのトランクを購入した
あとこの日荷物を預けてたロッカーの鍵が古風で冒険のにおいがした
楽しかったフィンランド旅行を思い返すと去るのがつらかった
がそうも言っていられないのでヘルシンキ空港へ
目が光るコワいニョロニョロ
搭乗前にトランクを預ける段になり、小さな事件が
トランク3つのうちひとつが重すぎて通常の荷物として乗せてもらえないらしい
このまま乗せようとしたら8,000円ほど追加料金がかかるらしい
旅行ハイで金銭感覚の狂っていた私はもう8,000円くらいいーかみたくなってたが、旦那がそんなのダメだと主張し目がさめる
フィンエアーのグランドホステスはかなり親身になってくれて、3つのトランクの中身を入れ替えて重さを分散すればいいわ!みたいなことをたぶん言っていた
でトランクを開ける我々
で判明したのは、先述したゲイシャチョコがどうやら原因らしいということ
大量のゲイシャチョコを他のトランクに積み替え、計量へ
まだ重い
グランドホステスが「おしい!」みたいな顔で重さを示す表示を指差す
またすごすごと引き返し、もうちょっとゲイシャチョコを積み替える
ちなみにこの積み替え作業はカウンターの向かいの広めのスペースで行われておりカウンターはそんなに混んでいなかったものの、周囲にいる観光客たちはそこにいる日本人の珍妙な二人組が苦戦している内容についてほぼ把握していた
3度めの計量へ
三度目の正直という言葉もあるが、規定の重量ぴったりにおさまった
その時グランドホステスはこう言った
「perfect‼︎!」
ケインコスギか
山本高広か
周囲の観光客からも笑い声があがった
汗だくの日本人2人組はようやくカウンターを離れたのでした
ここらで私は胸焼けに襲われはじめていた
空港内の薬局で、店員のお兄ちゃんに私が胸焼けがする旨うったえる旦那
完全にわかった感じで薬を売ってくれるお兄ちゃん
薬の説明書きはすべてフィンランド語
何の薬かも分量もなにもわからないまま薬を飲む勇気がなく、フィンランド語の翻訳に挑戦
一語ずつGoogle先生に聞いた
ざっくり理解して薬飲んだ
そして搭乗
最初はのんきなもので、「世界で一番大嫌いなあなたへ」とゆー映画とか見て、原作読んでたので原作との相違点とかヒロインのチャーミングさとか彼氏のイケメンぶりとかに眼福となって、その後うとうとして、
吐き気で目が覚めたら全身に滝のような汗をかいていて、
やべー!と思いエチケット袋の封を切って即キラキラした。
キラキラが止まらない
オラ、キラキラが止まんねぇ!ってなってたまらずCAさんを呼ぶと迅速に後方のCAさん待機スペースに連行してくれた
ちなみに旦那はこのあたりでフガフガっと起きてきた
待機スペースでは、布団を敷いてくれてそこに横になったり酸素ボンベをあてられたり、看護師さんの資格を持っているおばちゃんCAが私の足を持ってくれたりしてもらいつつ基本的にはずっとキラキラしていたがだんだんと汗が引き始めたのを感じる
日本人のCAさんの「ああ、お顔の色も良くなってきましたね!」という声が聞こえる
と同時に旦那の「すいませんすいませんすいません」という声もする
そのまま寝てていいというのでCAさん待機スペースの隅を陣取る形で布団で寝る
手持ち無沙汰でモジモジする旦那に、日本人CA(男性)がさわやかに話し掛けてくれている模様
CA「フィンランドは楽しんでいただけましたか?」
旦那「えーあーはい、なんとか…」
CA「(旦那のスリッパを見て)可愛らしい室内履きですね、マリメッコですか?」
旦那「あのうそのう…フライングタイガーです…」
CA「そうでしたか!北欧雑貨は可愛くてリーズナブルなものが多いですものね!」
旦那「ええはい…すみません…」
旦那よすまん
その後だいぶ良くなったのでこちらから申し出て席に戻ったのだが結局またキラキラしてしまい再びCAさん待機スペースへ舞い戻り、オマエもういいからここにいろよってかんじになったので着陸寸前までそこで寝た
フィンエアーのCAさんたちは本当に親切だった。本当に親切だった
大事なことなので2回言いました
降りたら車イスが待っていた
歩けたけどフラフラしてもいたし、何よりCAさんが促すのでとりあえず車イスで空港内へ
押してくれるのは親切なおじさんスタッフ
そして連れて行かれたのは検疫のフロント
け、検疫…と思いつつなされるがままにしていたら、ホラン千秋にそっくりのスタッフが出てきて、何しに来た的なことを言われる
あのうそのう行けと言われたので来ましたみたいなことを言うと、どちらの国からお戻りですかと言うのでフィンランドと言うと、「フィンランd」くらいのタイミングで「北欧でしたら検疫の必要はありませんのでお引き取りください」的なことを言われる
すごすご引き返す我々3名
おじさんスタッフから「診療所の方へ参りましょうか」と提案があるも、どうもベッドとかはなくて薬を処方するための場所らしく、旦那とおじさんスタッフと協議の結果、とりあえず入国手続きをして、ロビーのソファでゆっくりして帰宅しようということになる
入国手続きも荷物の上げ下ろしも全ておじさんスタッフがやってくれて、旦那が僕がやりますと言ってもキビキビとやってくれるので任せてしまう
そしてロビーで少し休み、もうはよ帰って家で寝ようということになり帰路へ
帰り道は割とスムーズで、最寄駅からタクシーで帰宅
タクシーの運ちゃんにすごい荷物ですねと言われた旦那が新婚旅行ですと言うと、「おやぁー!そりゃあおめでとうございます!」とテンションの上がる運ちゃん
運「ご旅行はどちらへ?!」
旦那「あ、フィンランドへ」
運「へ?フィンランド??なんでまた!」
旦那「えーと…」
おあとがよろしいようで…
でも本当に楽しかった!!!
大変良い思い出になりました。
フィンランドの人たち本当に親切で、次は夏に行ってみたいなーと思いました。
おわり。