とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

産まれた話

7月20日(金)の昼12時過ぎにムスメが爆誕し、あれやこれやの処理などをして今19時。

痛がりのせいか興奮のせいか、いつもは血圧普通なのにけっこうな高血圧になってしまい、助産師さんらからいろいろ怒られたり心配されたりしたが今はもう血圧も下がった。

いまは会陰切開したとこの麻酔が切れてすんごく痛い。あとで助産師さんが睡眠薬をくれるそーで。

 

無痛分娩だったので子宮口が全開になるのや胎児がきちんと降りてくるのを待つ間はけっこうヒマで旦那としゃべったりテレビを見たりしていたのだが、いざ分娩を行います!!ってなると急に部屋の雰囲気も変わるしこちらもアワアワして指示の通りに足を上げたり服を着替えたりカメラを準備したりしたものである。

 

いざ分娩が始まると、けっこう速攻で「会陰切開します」と言われサクッと切られた。麻酔が効いてるので少しも痛くないのだがアッサリ切られたものだなぁと思って見ていた。

次には、「産道が狭いようなので吸引しながら分娩します」と言われ、それ子どものアタマがビョーンて伸びるやつ??とか思いながら、いきんで!と言われたらよく分からんながらウーンと力を入れたりしたのだが、2回いきんだところで「ハイもう頭でてるよーもう少し〜」と言われ、マジ?!と思った。背後で旦那が「マジ?!」とつぶやいたのが聞こえた。

ですぐ、またいきんで!と言われていきんだら、ハイ産まれました〜〜といってもう子どもが目の前に現れた。

体の上に置かれた赤ちゃんは血まみれ液まみれで、体全体が真っ赤でプリッとしていて、へその緒は白くてプリッとしていて、先生にクビをつかまれてヒャンヒャン泣いていた。

その姿を見たときに涙がゴワーっと出て、やっと会えたなぁー待ちくたびれたよ と心の中で言った。振り返ると旦那がスマホで動画を撮りながら涙を拭っていた。

体の上に赤ちゃんが置かれたものの、触っていいものかどうかもよく分からなくて逡巡していたら、「じゃあ赤ちゃんキレイにしてきまーす」と言って赤子は部屋の隅に連れ去られ、血や液体を拭われていた。拭われるとわりとすぐに泣き止み、宙を見上げて呆然としていた。

その写真を撮る旦那に、「なんか呆然としとんね」と言うと、「生まれたばっかだもんなぁ〜この世界に」と言ってまた涙を拭った。

 

わたしはその後しばらく会陰切開のとこを縫われていたのだが目はずっと赤子を見ていた。手際よく体重などを計測され服を着せられてくるくるっと包まれる様子を見ていた。

遠目に見ても赤子の黒目がちな目がパチパチしているのがわかって、涙が出た。

 

後産で胎盤が出るとき、先生が「胎盤でるけど見る??」と言うのでがぜん見たかったので「見ます!」と言ったら見せてくれたのだがけっこうグロテスクでしたな。真っ赤なクラゲみたいな感じ。特に私に引っ付いてた側はけっこうグロかった。でもこいつがこの10ヶ月間、赤子に栄養を補給してくれてたと思うと良くやったと労いたい気持ち。

 

先生やら助産師さんやらからいろいろ指示や注意があった後、わりとフランクな感じで赤子が私の手元に連れてこられた。

間近で見る赤子の顔は全然知らない人のような、昔から知っているような、不思議な感じはしつつ、とにかく「可愛い」という感情があふれた。なんだか知らんけどご機嫌で、私や旦那の顔をじっと見つめてみたり、笑ったように見える表情をしてみたり、目をパチパチしてみたり、デコにしわを寄せてイヤーな顔をして見せたりした。

とにかくハイパー可愛いという思いになった。不思議だった。

眉毛は無いしアタマは洗われてなくて何かの液体でカピカピだし、目も一重なんだか二重なんだかって感じだし、鼻は私や旦那に似て団子っ鼻なんだけど、もうひとつひとつの表情や動作が可愛すぎる。♪なんで〜こんな〜に〜可愛いのかよ〜〜♪って感じ。

いつまで見てても見飽きることが無かったのだが、しばらくすると助産師さんに赤子がどっかに連れ去られた。

で私はそのまま部屋で休むように言われた。

 

この時点で血圧がかなり高かったので、スマホとか見ないで部屋暗くして休むようにと指示があったのにめっちゃスマホで友達とかに今産まれた旨を報告しまくる。無痛分娩のなせるわざ。

今日撮った写真の中のベストワンを選び、早速スマホの待ち受けにする。

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ちなみにこの写真は本当は右側に私が写っているのだが、「子を愛でるオランウータン」という風貌だったため旦那にカットされた。カットされた状態で連携された。

 

この辺りで完全に無痛分娩の麻酔が切れて尻が猛烈に痛くなってきた。助産師さんにずーっとしりが痛いしりが痛いと言い続けていたら、もー!痛みに弱すぎー!1回だけよー!と言ってまだ残っていた無痛分娩用の麻酔を打ってくれたのでちょっと眠った。

 

その後はうちの母が鬼のフットワークで実家から駆けつけたりしてわりと賑やかに過ごした。明日は旦那のお父さんが来てくれることになった。

 

赤子の名前はもう半年以上前に決めてあって、旦那のお父さんの名前から一文字もらった。

旦那のお父さんはそれをまだ知らず、なんなら性別も産まれるまで聞きたくないというので明日それを知る。

さぞかし喜ぶだろうと思うとこっちまで嬉しくなるね。

 

赤子が新生児室へ連れて行かれた後、旦那とオカンと連れ立って赤子を見に行った。胎内にいた時と同じように、手で顔を隠すスタイルが確立していてほとんど表情が見えないのだが、まったく飽きることがなかった。いつまででも見ていたい感じだった。

この本体を守り育てるために旦那と私はそのスタンドとして何でもやれそうな気がした。

 

とにかく可愛い。隣のベッドの赤子の方が目が大きいとか関係ない感じ。とにかく可愛い。

 

明日から授乳とか沐浴の練習が始まるとのことで楽しみ。

 

しかしまずはしりの痛みをなんとかしてくれぇーー