なんか最近ずっと「音楽を聴いてクゥー!となる」みたいなことがさほど無くて、中年になって感性が死んじゃったのかな…と不安に思っていた。そもそもテレワーク中のBGMとしてしかほぼ音楽を聴いてない。そうなるとボーカルレスのインストとかのほうが集中できるから、自然とロック系は避けてた。
でも先日チバユウスケの訃報に触れ、久々にミッシェルを良いスピーカーで聴いていたら、心にドンっと来る何かを感じて安心するなどした。感性死んでなかった。でミッシェルからゆらゆら帝国、イエモン、エレカシ、みたいにして芋づる式に日本のロックバンドの曲を聴いてクゥー!となっていって、自然な流れで今日ピロウズにたどり着いた。
ピロウズは私が最も好きなバンドのひとつで、バンドを始めたきっかけもピロウズ。旦那と出会ったのもピロウズコピバン。少なくともピロウズ第3期の歌は全部歌える。そのピロウズの曲を最近は全然聴いておらんかった。
あと最近仕事が忙しいというか作業が立て込んで、仕事してるか家事育児してるから寝てるか、みたいな、起きてから寝るまでずっと何かに追われてるみたいな精神状態だったのでなんだか本当に参っておった。それが今日少しだけ状況改善して落ち着いて業務できる日だった。
というところへピロウズを久しぶりに聴いたら、なんか刺さりすぎて変なテンションになっちゃった。ピロウズ、相変わらずすきだな!最近の曲は知らんのもあるけど。
で今回改めて聴いてマジでヤバいな(語彙力)と思ったピロウズのアルバム「GOOD DREAMS」を紹介してみたいと思い立った。本当に良いアルバムなのだ〜賛成の反対なのだ〜〜
GOOD DREAMS / the pillows
全体を通して統一感があり、全曲まとめて1曲の歌みたいな感じを受けるほど。ローファイめな音がクセになる。ベスト盤に入るような曲はそんな入ってないし地味めな印象ではあるけどほんと名盤!1曲ずつご紹介。
1.xavier
読み方がまずわからん。ザビエル?なんかおかしなイントロから入って、ギターがずっと同じようなリフを弾いてて、爽やかなのか混沌なのかよくわかんない、このアルバムを象徴するような1曲目。
2.WALKIN' ON THE SPIRAL
昔バンドでやったことある。わりと爽やかめの気持ちいい曲。ダダダダダ、っていうAメロのリズムが気持ち良。この曲好きなピロウズファン多い印象。
3.その未来は今
疾走感あるイントロからずっと走り続けるような曲。バンドでやるの楽しそう。ライブだと最後のダダ!ダダ!ってやつを回数増やしてやったりしててテンション上がるんよな。
4.天使みたいにキミは立ってた
この曲から次の曲、その次の曲への流れが神ってて本当に大好き。てか純粋にこの曲大好き!イジイジした歌詞とハチロクのリズムが妙に合ってて、なんかこう2枚目になりきれん山中さわおの真骨頂ラブソングって感じ。patriciaとかと同じジャンルかもな。歌詞、「どこにいるの?誰といるの?僕にも会いたい夜はあるの?」とかほんと女々しくて最高すぎる。女々しい歌詞と美メロという最高の組み合わせよ。この曲バンドでやりたいなー。
5.Orange film garden
この曲も本当好き〜!ずっと低テンションでサビまで行くのがすごい。ていうかなんならサビで一番テンション下がってるみたいな感じ。♪あ〜せ〜る〜♪からのところがグッと来るんよなー。歌詞的にはずーーっと1人の女の子に片想いしてるさわおの心情だけなのに、なんか頭に風景が浮かぶ歌なんだよなー。タイトルが良いのかなぁ。クセになる不思議な歌。
6.frontiers
これもなんか低テンションのまま最後までいくんか〜いみたいな曲。ギターソロのところで、ドラムが最初はドドジャーン!ドドジャーン!って3拍目にシンバルが入るんだが2回目はジャジャドーン!ジャジャドーン!つって1拍目2拍目がシンバルなんよな。こういう細かいところがなんかグッと来る。
7.Lofi boy, fighter girl
サビに入るところのドラムのフィルインがシンイチロウぽいよな。これもボーカルが全体的に低く抑えられてて、なんか逆にグッと来るやつ。抑えてたのが最後のサビでスコーンと高くなって抜ける感じがまたいいよね。疾走感あってかっこよし。
8.New year's eve
歌詞的にどこが大みそかなのか分からんけどそういうタイトルなのでこの前忘年会のセッションでKだまっち誘って演奏した。Hさやんぴも当日誘ったんだけどこの曲知らないって言うから無理だった。Kだまっちも知らんかったらしい。ファンも知らない地味曲。美メロなんよな〜〜。ずーっと下ハモでハモってて、それがカッコよくて忘年会でやりたかったんだが、私がハモるには普通にキーが低すぎた。
9.BAD DREAMS
ここでインスト曲。ギター2本が追いかけっこするような構成になっててシンプルでカッコよ!ライブでやってるところは見たことないけどかっこいいだろーな。
10.GOOD DREAMS
アルバムのタイトル曲でもあるしアルバムの代表曲だよね〜。確かにアルバム通じた雰囲気を総集したような雰囲気の曲。ジメジメしてるんだか光が見えたんだかよく分かんない、でも間違いなく美メロ、みたいな。でもこの曲はサビであえてガッとテンション上げてる気がする。ここまでの9曲はずっとジメジメしたところでもがいてたのが、この曲に至ってやっと光が見えた、みたいな構成にも見える。
11.Rosy head
GOOD DREAMSで終わりそうなところ、最後にこの曲がちょこんと置かれるのが好き。なんだかこの曲めっちゃ好きで、大学の時に写真部で作った作品にこのタイトル付けたことある。なんかあっという間に終わるシンプルな曲なんだけど、Bメロではギターとベースがユニゾンでモニョモニョ動いてたりしてクセになる。そんでサビでも全然低テンションのままいくっていうこのアルバムのルールを踏襲してるね。あとサビで、メインボーカルを追っかけるようにハミングでゴ〜♪ロ〜ン♪って低めに入るのがイイ。アレがあるだけでシンプルすぎる構成からピロウズっぽい謎の雰囲気に寄るというか。waiting at the busstopとかと似てるかもな。アレも超シンプルなんだけどギターのリフの雰囲気とかにより、単なるパンクとかじゃなくしっかりピロウズの曲になってるっていうか。
というわけで突然謎の熱量で語ってみたピロウズのGOOD DREAMSでした。ぜひSpotifyとかで聴いてみてくださいませませ。