とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

ちょうどよいものの話

なんか世間が注目する「公式なもの」があって、そこに起用されたアーティストが「自分の世界」と「求められていること」の折り合いを付けた結果、なんともちょうど良い傑作が生まれることってあると思うんじゃよね。

 

Eテレ×米津玄師

そう思ったのは米津玄師の「パプリカ」。私は米津玄師の作品と知らずにEテレで流れてるのを聴き、うちの子どもたちが嬉しそうに歌ったり踊ったりしてるのを見て「いい歌だな〜」と思った勢。あの曲は米津玄師ファンからも絶賛されとるらしい。「よくぞEテレと折り合いを付けつつ自分の世界を表現したッ!」みたいな賞賛の声を見た。そー、キッズたちがボーカルを取ってることもあり、全然Eテレで流れてて違和感ないんだけど、なんとも言えない中毒性というか、気がついたら口ずさんでる美メロや難解な歌詞みたいのは米津玄師感すごい。でもEテレ。傑作よのー。

ちなみに米津玄師がセルフカバーしたバージョンもとても良きなんよねぇ。

 

◆朝ドラ×米津玄師

米津玄師つながりで「虎に翼」主題歌の「さよーならまたいつか!」。これも「朝ドラ主題歌」と米津玄師が折り合いを付けた結果名曲生まれちゃったパターンじゃないかのー。ナタリーのインタビュー記事で、虎に翼という作品のことや朝ドラという媒体のことをすごく考えたうえで作ってくれた作品というのもわかって、なんか胸熱だった。詳しくは先日虎に翼の記事で書いたので割愛。

 

◆ディズニー×シャキーラ

ズートピア」というディズニーアニメの名作映画があるのだが、その主題歌がShakiraのtry everythingという名曲。なにせ声がすごいのよ。イントロからして普通じゃないっていうか、単にキーが低いとかそういうことでなく、なんともいえず深みのある声なんよのー。何らかのアルファ波的なものが出てそうな声。シャキーラって私知らなくてズートピアきっかけでいろいろ聞いてみたけど、ラップもできるラテン系ビヨンセみたいな印象。こういう人がこういうキャッチーな曲を真正面から歌うとこうなるんだねぇ。

調べてみたところ、元々はシャキーラが曲も書く予定だったが育児に追われて曲を書く余裕がなく結果的にチームが組まれ結果的に名曲が仕上がったということらしい。すんばら!

 

リオ五輪閉会式×椎名林檎

オリンピックの閉会式って次回開催地への引き継ぎセレモニーがあるんよな。あれ好きだしなんならリオ五輪の時の日本への引き継ぎ式がクオリティ高すぎて驚きだったんだけどアレの総合演出が椎名林檎だというのを聞いて深く納得した記憶。確かにところどころに椎名林檎感めっちゃあるっていうかキレキレメイクの女性ダンサーとかね。でもなんかそれが「オリンピック」という「公式感」によってちょうどよく中和されて、スポーツはもちろんゲームとかアニメとか歴史建造物とか高層ビル群とかアイドルとかのクールジャパン的なもの全部載せしてても、椎名林檎の美意識により全てがちょうどよく配置された素晴らしいショーになってたよね。安倍マリオ超わろたし。もちろん全てが椎名林檎の手によるものではないんだろうけど、なんか才能と公式感のコラボにより生み出された傑作って感じする。東京オリンピックの開会式でもコレができればねぇ……悔やまれる。

 

 

いったんパッと思いつくのはこのへんかのう。また見つけたらストックしとこ。