積読が多すぎて片っぱしから消化していくことに決定。
ウミガメのスープ/ポールスローン
なんかビジネス本かと思ったら知的クイズの本だった。2人組とかでやるのが良かったのかもね。いろんなクイズが載ってるけど、なるほど!というのもあれば、おもんな〜というのもあった。でも意識的に想像力を働かせるのは面白い。誰かにクイズ出したい気持ちにさせられる。
忍者の教科書 1・2/伊賀忍者研究会
大木先生の小説を書いたらもっと忍者のこと知りたくなって読んでみた。自費出版に近い本のようで、正直文章が読みづらいところもあったんだがなかなか面白く読んだ。
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忍者の生活は「朝4時に起きて昼まで家業(農業とか)に従事、午後は日暮れまで鍛錬をしていた」
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忍者の心構えが「正心(正しい心)を持たなければただの盗人と同じだ」とされた
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戦闘員の年齢は17歳〜50歳
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伊賀忍者の系譜は渡来人で平地が多く稲作などの環境が整っており渡来人が住みつきやすかった
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甲賀は平地は少なくて狩猟と木こりがメインの産業、修験道と天台密教をベースに、戦乱で逃げ込んだ貴族や武士が都の最新情報をもたらした
みたいな。想像がふくらむね!!
日本中世への招待/呉座勇一
これも大木先生たちの時代の解像度上がるかと思って読んでみたけど、普通に読み物として面白かった!中世、鎌倉時代のオープニング時期は「鎌倉殿の13人」で興味持ったし戦国時代はいろんな作品で普通にある程度知ってるけど、鎌倉後期〜室町時代って興味が薄かったんよのー。なんか面白いコンテンツあればのー。
この本は中世の庶民とかの風俗についてもいろいろ書かれてておもろ。おもろかったとこ列記。
- 寺子屋の前身となる教育機関が寺院で運営されており、室町時代の庶民は当然のように九九が言えた
- 農民も普通に帯刀しており、農民と武士を区別するのは弓馬の技術
- 女性が外出するときは顔を隠すのが一般的
- 弓の弦を手で引き鳴らすことを「鳴弦(めいげん)」と呼び邪気を払うとされた
- 産後七日間は産穢(さんえ)と呼ばれるケガレがあるとされていたが中世後期になると子どもとの絆をより深くするため敢えて産穢中に妻や子と密接に過ごす男性が出始めた
- 60歳で隠居とされた
- 鍼治療が盛んに行われた
- 死に際の臨終出家、死後の死後出家
- 古代は土葬もしくは風葬(!)。中世に火葬になり墓石を建てるようになった。中世後期に寝棺から座棺に移行。遺体を洗って梵字を書いた服を着せた
- 宴会では闘茶や連歌が行われた。二日酔いという言葉が生まれたのも中世
- 誕生日祈祷など、誕生日を祝う風習も今ほどではないがある程度あった。人によっては毎月祝う人もいた
- 遊女が白昼から商売をしており男娼も多かった(!)
- 賭博は囲碁や双六がメイン
- 八朔という謎の贈答制度がありみんな借金してまで贈答しあうので幕府が何度も八朔禁止令を出した
- 盂蘭盆(うらぼん)は盆踊りの元になった行事
- 殺生を仕事にする武士が信仰心との乖離に悩み僧侶に相談するということがよくあった
なんか親近感がわくようなドン引きするような。常識なんてどんどん変わっていくんだねぇ。
まんがで読破 ブッダのことば スッタニパータ
マンガだから読みやすかろうと思ったけどなんかあんまり刺さらず。マンガのわりに字が多いのと絵柄が好きじゃない。。読んでると「怒らないこと」という仏教の本を読み直したくなってくる。
今週はこんなもんかのー。