とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

レミゼラブルについて 3

・「守られる」コゼットと「守られない女たち」の対比

 

今日友達と話してて、友達が「コゼットは自力では何もしてないのに最終的に幸せになってる」と言っていたのだが、確かにそうなんだけど100年前のフランスでは「女は男に守られる」のが普通というか、女の幸せってそうだったんだろうなと思う

たぶん100年前の日本でもそうだと思うけど、女が一人で生きていく道が準備されてなくて、親や男に守られない女はすごく大変な目に遭ってたんだと思う

その点レミゼラブルは「守られない女」がたくさん出てくる

ファンティーヌもエポニーヌもそうだし、死にゆく売春婦たちも工場で働く女たちもそう

 

全然守られてない

 

歌が切ない

売春婦たちの「LOVELY LADIES」はおもしろおかしい風情で歌ってるけど、後半では性病で苦しむ売春婦の歌詞もあって、死と隣り合わせの女たちが描かれてる

「1日の終わりに」の市井の市民とか、工場の女たちがかぶさるように歌う歌があるんだけど、メインのメロディの上に女のハミングが入って鬼気迫る勢いで泣きそうになる

 

「守られない女」の中でも一番感情移入するのがエポニーヌf:id:takki_bear:20170630085422p:image

テナルディエ夫妻の娘で、両親の手先に使われてコソ泥の真似事をさせられたりしているが、苦学生のマリウスに片思いしている

コゼットとマリウスが電撃的に出会ってしまったので片思いがいよいよ叶わぬ恋になってしまうのだが、コソ泥稼業で得た土地勘でコゼットに恋い焦がれるマリウスをコゼットの家に案内してあげたり、バリケードの中からマリウスがコゼットに書いた手紙を握りつぶさず届けてあげたり、最終的にマリウスをかばって銃弾に当たって死んだり、とにかくいじらしくて切ない役回りなのだ

なんていうかマリウスに腹が立ってくるほど健気なのである

そのエポニーヌが歌うのが「ON MY OWN」という歌で、日本語にすると「ひとりぼっち」みたいな意味だと思うんだけども、片思いって意味も入ってるのかなぁ

夜、帰る温かい家庭も頼れる友達もなく、一人で街をさまよいながら、隣に好きな男がいて一緒に歩く想像をする

しかも夜が明けるころには我に返って片思いだということを確認する

つら!!!!

 

コゼットと3人で歌うところ、「彼が求めたらあたしは彼のものなのに」とまで歌う

 

マリウス!頼むもらってやってくれ!!!!

 

と思うけどコゼットはコゼットでこの恋で人生が始まったと思ってる

25周年コンサートのリトルコゼット(コゼットの少女時代)はふっくらしたかわいらしい少女なのだが、10周年コンサートでは右目の周りにアザがありやせぎすで何かに怯えた様子の女の子

原作では「痩せたヒバリ」と形容されてるらしく、虐待されて憔悴した感じがつらい

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この時点ではコゼットは全然守られてない

 

テナルディエ夫妻に搾取されてつまはじきにされてる

そこへジャンバルジャンが現れて救い出してくれて、守られる女になった

 

けどジャンバルジャンは逃亡中の身の上だからコゼットはほとんどジャンバルジャン以外の人と触れ合う機会がなく孤独な思いを持って生きてきた

 

けど愛され守られてきた

 

エポニーヌから見ればコゼットは恵まれてると思うだろうけど、コゼットにはコゼットの葛藤や苦労があった

かつては虐待を受け孤独に育ったコゼットが人並みに人を愛し愛されたいと思えたこと自体が、ジャンバルジャンがものすごく大変な思いをして人生をかけて成し遂げたことなのだなぁと思う

コゼットはテナルディエ家で過ごした少女時代のことを覚えていないという歌詞がある

しいたげられた日々を忘れられるくらい幸せに暮らしてこれたということなんだなぁと思うと胸が熱くなる

 

エポニーヌにもこういう人が一人でもいてくれたらと思う

逆説的になるけど、エポニーヌは自力で人を愛すことができた

だからそれがすごいと思うところ

 

ちなみに25周年コンサートのコゼットはうちのバンドのボーカルに似ている

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ちなみにうちのボーカルはミランダカーにも少し似ている

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レミゼラブルについて 2

・歌が良すぎて泣ける件

 

1番好きな歌は「ONE DAY MORE」という、舞台でいうと第一幕のエンディングの歌

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暴動の前夜、みんなそれぞれの思いで明日を待つさまを歌っているのだが、メインキャストがそれぞれその人っぽい歌を歌う

ちょっとずつソロもあり、後半は重なり合っていく

コゼットとマリウスは翌日コゼットが遠くに行ってしまうのを悲しんでデュエットをしているし、エポニーヌは孤独な自分を嘆き、テナルディエ夫妻は暴動の混乱でひと儲けしようとたくらんでいるしジャベールは治安維持しか考えてなくて、アンジョルラスはとにかくかっこよくて市民を扇動する

全然別の歌をそれぞれ歌っているのに、全体としてはONE DAY MOREという一曲になっていて、それを束ねるのがジャンバルジャンのONE DAY MORE!!!という歌声。しびれるぅー

この時のエポニーヌのソロとアンジョルラスのソロは同じメロディなのだが、エポニーヌは1人で寂しげに歌ってるのに、アンジョルラスが歌うとアンサンブル(後ろで大勢で歌う人たち)が呼応して大合唱になる

エポニーヌの孤独が浮き彫りになる感じ

そしてアンジョルラスかっこいいけど目が何かにとりつかれた感じというか熱に浮かされた感じで、無謀で刹那的な若者感が出とる

しかもこのメロディはファンティーヌが歌ってたメロディと同じ

ONE DAY MOREの時点でファンティーヌはいないけど、生きてる感じ

ジャンバルジャンはどの団体にも属してなくて、ただ今日を生き延びて明日を無事に過ごしたいと願ってるだけというのが泣ける

孤独という意味ではエポニーヌとジャンバルジャンは似ていて、マリウスからコゼットへの手紙を届けに来たエポニーヌにジャンバルジャンが優しく「危ないから気をつけて帰りなさい」と言ってくれるのがなんかそれだけで泣ける

ONE DAY MOREの最後、赤い旗が振られる

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シンプルな演出なんだけどグッとくる

 

同じ感じで好きなのはフィナーレの歌

メロディとしては「民衆の歌」なんだが歌詞も違うしそれまでに死んだ人たちもみんな出てきて肩を並べて歌う

ていうかメインキャストほとんど死ぬからアレなんだけど

貧しさのために死んだファンティーヌが笑顔でこの歌を歌ってるだけで泣ける

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アンジョルラスも歌ってるけどもうあの妄信的な表情はなく、死ぬ間際の辛い表情でもなく、グランテールと並んで穏やかな表情で歌う

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エポニーヌももう孤独じゃない

ジャベールもジャンバルジャンも、もう追わなくていいし追われなくていい

ラブリィレイディたちももう客を取らなくていいし、ファクトリーガールたちも働かなくていい

「鎖は切れ人は神の庭で自由に生きる」という歌詞があるのだが、みんな恋愛したり友と語らったり苦しんだり戦ったり人をだましたり陥れたり傷つけたりしてるのは自由になりたくて無我夢中でやっていたんだなぁと思う

この歌の最初にジャンバルジャンが歌う「愛することは神の顔を仰ぎ見ること」というのが、キリスト教徒でもないのにグッとくる

愛することは神の顔を仰ぎ見ることなんだなぁ。

 

生きるって素晴らしいなぁ

 

レミゼラブルについて 1

レミゼラブルというものについて書きたいので書きます

 

レミゼラブルに今ハマっています

自分で気持ち悪くなるくらいハマっているので自己分析をしてなぜそんなにハマるのかを考えたい

 

きっかけとしてはロンドンで行われたレミゼラブル25周年記念コンサート

演技はなく歌うだけですが衣装や小道具はあり、人によっては着替えもあるし表情やちょっとした演技もあるという感じです

このDVDでハマっているのでこれを中心に考えますが、にわかファンなりにいろいろ見たのです

2012年の映画も見たし帝劇の舞台も見たし本も(途中で挫折したけど)読んだし10周年記念コンサートもyoutubeで見た

 

けど25周年を中心に考えたい

なぜなら総じてとても素敵だから

 

全然レミゼラブル知らない人に分かりやすいようにザックリとストーリーを書きます

ジャンバルジャンの、

脱獄→改心→ビジネスで成功→コゼットを託される→コゼットを託す→死ぬ という人生を中心に、学生の暴動や恋愛の三角関係や貧しさや人間の誇りやしたたかさを描いた物語である

 

私がレミゼラブルを好きだと思われる点をまず列記する

 

・歌が良すぎて泣ける

・「守られる」コゼットと「守られない女たち」の対比

・アンジョルラスがかっこよすぎて泣けるうえにグランテールとの関係に萌える

ジャンバルジャンがいい人すぎて泣ける

 

それではひとつずつ検証してみましょう。

愛の言葉をいま

朝ドラを見るのが好きだ

 

面白ければ面白いほどいい

 

面白くなくてもいつ面白くなってもいいように監視のために見る

 

で、今やってる「ひよっこ」はたいそう面白いので熱心に見ている

1日に2回見ている

朝は家を出るのが早いので間に合わないので録画して夜見ている

くたびれ果てて帰宅して、夜家事をする前に納豆を食べながら朝ドラを見るのがちょっとした癒しの時間

 

私と同じような朝ドラ監視員が2、3人いて、そのうちの1人友人Kが群馬で朝ドラを監視しているのだが、ラインで当日の朝ドラの感想などをさえずりあっているときに、感情が高まってくるといつもこう言う

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ずっと何だろうと思いつつ、高まってる感は感じるのでそのままにしておいた

 

が昨夜「それって何の歌?」と問いただしたら、ひよっこのオープニングテーマの歌い出しだと言う

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愛の言葉をリル

 

 

リルって何www

 

 

 

ちなみに私は「愛の言葉をlonely」 だと思ってた

 

斜め上をいく桑田佳祐

名簿を見てるとグッとくる話

今日は朝から会議で、名簿の名前を上から順に読み上げるのをただ聞いているという時間があった

読み上げなくても読めば分かるからいいのにナーと思いつつ名簿を眺めているとグッときた

 

わたしは以前から、名簿とか映画のエンドロールみたいに人の名前が羅列されているものを見てるとグッとくる

 

 

例えばこれ

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ジャニーズ事務所Wikipedia

 

所属タレントの名前が羅列されているのだが、グッとくる

 

その名前の人たちを知ってるかどうかとか仲がいいかどうかはあまりこのグッとくる度には関係ない

 

ただ外人の名前だとあまりグッとこない

例外としては韓国映画で「シルミド」という映画の中で、死にそうな兵士たちが自分の血で自分の名前を書いていくシーンはグッときた

ちょっと違うけど

 

 

戦争で亡くなった人の名前を石碑に彫ってあるのとかはもちろんグッとくるどころの騒ぎではない

ひめゆりの塔とか、対馬丸で亡くなった疎開児童たちとか

 

この名前一つ一つに人生があり親がいて、何らかの願いを込めて付けられた名前なのだなぁと思うと

 

グッとくる

 

 

 

 

という思いで会議の間ずっと名簿を見てグッときていた

 

 

と友人Mに言ったら、

 

 

ゴメン全然わかんない

 

 

と言われた

 

ションボリ

1日経つ話

先日夜、夕飯と翌日の弁当を作っていると旦那が帰ってきた

 

自称「鼻の利く」旦那がキッチンでクンカクンカしだして最終的にわたしのアタマを嗅ぎにきた

 

なので「フローラルなニオイ?」と聞いたところこう言われた

 

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1日経ったーラル

 

 

不名誉だ

 

 

だからというわけでもないが寝室にいいニオイのものを置いている

なにかゼラニウムとかのいいニオイのするやーつ

これに棒を刺して使う

インテリアフレグランスオイル・グリーン 60ml | 無印良品ネットストア

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ゼラニウムって前に使ってて気に入ってたハンドクリームにも入ってた

 

どんな植物なのだろう 

デミオに乗った話

都内だけど割と田舎に住んでいるのにクルマをもっていない我々

 

クルマあったら便利だけど毎日乗るわけでもないし、安いものでもないので懸案事項となっていた

 

 

そんな折、先日思い立って旦那と一緒にカーシェアリングの会員登録をしてやった

受付をしてくれたタイ●ズのお兄ちゃんは欧米人みたいな顔をした日本人で、マニュアル通りの時は如才ないシュッとした慇懃な対応だったが、「何かご不明点やご質問はございますか」と言うので「今日の今日とかで予約取れますかねぇ?」と聞いたところ急に学生みたいになっちゃって「そぉぉぉっすねぇー!最近全国的にめっちゃ会員様が増えてるのでなかなか予約できない地域も多いみたいなんすよねぇー!」とか言っちゃって噴いた。

若いのう。

 

で試しにアプリで予約状況を確認してみたところ、最寄り駅そばのタ●ムズでアッサリ借りられたので、とりあえず2時間予約。

指定した時間にタイム●に行き、カードをリーダーにかざすとドアが解錠される。

ダッシュボードにカギが隠されておりそれを取り出してエンジンをかけ…

 

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カギが入らない

 

 

なんかカギの方があきらかにずんぐりむっくりしている

 

想定外の事態に弱いタイプなのですぐヘルプセンターみたいなとこに電話をかける私

 

ヘルプセンターにつながった瞬間くらいに旦那が「キーホルダーの中に別のカギがっ!!!」と世紀の発見

 

 

ヘルプセンターと話し始めてしまってた私は、「カギが合わないみたいで困ってて〜。え、キーホルダーの中ですか?あー!わかりましたー!ありがとうございます!」とかいって、言われてはじめて気付きましたみたいな無駄な演技をして電話を切りました。

 

まあその後は途中でゲリラ豪雨に遭って初心者とペーパードライバーというションボリメンツの我々は死を覚悟したりしたものの全体として順調に楽しくドライブをして時間ギリギリに返却できた。

 

楽しかったし便利なので、運転の練習を兼ねてちょいちょい使っていこうと思います。

 

今回はマツダデミオでした。

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