おかあさんといっしょという尊い番組があるのだが、コロナでスタジオ収録に子どもたちは来れないし、ファミリーコンサートとという子ども向けのライブもできないし、なんかいろいろ大変ななか、少しでも我々親子を楽しませようといろんな趣向を凝らしてくれている。ほんとに尊い番組なのだ。
それの先週土曜日の回、過去のファミリーコンサートの映像をダイジェストで流す回で、その冒頭と終わりに歌のお兄さん・お姉さん、体操のお兄さん・お姉さんのコメントが入ったのだが、それが泣けたので全文掲載します。
【冒頭】
まこと:みんなー!元気ー?
(4人してテレビのこっち側に耳をすまして、笑顔でうなずく)
あづき:わたしたちも、
4人:元気、元気〜!
ゆういちろう:コロナウイルスのために、思いきり外で遊んだり、あんまりお出かけできないかもしれないけど、ちょっとずつ、我慢しようね。
あつこ:おうちに帰った時は、ちゃんと手洗い、してるかな?(テレビのこっち側に耳をすます)うん、やってるわよね!
あづき:お姉さんたちは、ファミリーコンサートができず、みんなに会いにいけなくて、残念な気持ちです。
まこと:そこで今日は、これまでのコンサートから、いろんな歌を見て楽しんでもらおうと思います!
ゆういちろう:前半は松山・横浜・山口のコンサートからです!
4人:どうぞ!
【ラスト】
ゆういちろう:ファミリーコンサートは、全国のお友達と一緒に歌ったり遊んだりする楽しいコンサートです!
あつこ:またいつか、みんなのところでコンサートができることを、願っています。
まこと:それまでみんな、元気で待っていてください!
あづき:手洗い、忘れないでね〜!
ゆういちろう:それじゃあみんなー!
4人:バイバーイ!
お分かりいただけるだろうか…。
子どもが分かるように平易な言葉、飽きないように短いセンテンスの中で、きちんとコロナ禍の影響による変更点を説明し、子どもたちができる唯一の防衛策である「手洗い」を2度も念押ししてくれている。
ゆういちろうお兄さんの「ちょっとずつ我慢しようね」が特にツボったのだが、普通なら「ちょっとだけ我慢しようね」だと思うのだがそこを敢えて「ちょっとずつ」にしたNHKの意図を考えると泣ける。「ちょっとだけ」だと「(コロナ禍が明けるまでの間)ちょっとだけ(全てのことを)我慢しようね」とも取れてしまうけど、「ちょっとずつ」であれば、「不自由な生活の中で思い切り遊んだりいつでも外に出たりはできないけど、みんなで工夫して、普段10のところを9か8くらいに『ちょっとずつ我慢』して、でも9や8は思いっきり楽しもう!」という風に取れる。深読みしすぎ?
本来ならおかあさんといっしょを見る年代(2〜4歳)の子どもたちが「我慢」するなんて、本人のしつけのためでなければ不要なはずなんだよねぇ。ましてや外で遊ぶとか友達に会うなんて、普段ならめちゃめちゃやりたいことなのにそれができないのって子どもたちにとってどんだけストレスかっていう。
おかあさんといっしょはそんな子どもたち(and親)の心に寄り添ってくれてるんだなぁと思ったセリフたちだったのだった。
おかあさんといっしょはホント、尊いんですよね。