「おかあさんといっしょ」という番組がある。
番組の説明は省くけど、とにかく優しい世界なんだよなー。子供ですら流行とか空気とかを読まなきゃいけないっぽいこの時代に、誰も傷つけない、ちょっとダサいけどあったかい、子どもがまっとうに育ちそうな番組なんよな。
番組名は「おかあさんといっしょ」だけど本当は「おかあさん、今のうちに」なんじゃねーかと言われるほど、子どもらが夢中になって観ている間に家事の捗る番組。
イチコも一歳半くらいからお世話になってる。
その「おかあさんといっしょ」のうたのおねえさんを6年務めた小野あつこ女史が番組を卒業するという。同時にガラピコぷ〜という人形劇の面々も卒業するらしい。
ここんとこイチコはおさるのジョージやピタゴラスイッチに夢中でおかあさんといっしょはあんまり観てなかったのだが、久々に見てみたらやっぱりあったかかった。
しかもガラピコぷ〜が卒業に向けてストーリーを畳みに入ってて、衝撃的な事実が判明してた!ガラピコぷ〜は3人組で、イケイケでドジっ子なウサギのチョロミー、おっとり秀才系なオオカミのムームー、そして遠い星から宇宙船に乗って不時着してきたロボットのガラピコというめんつ。
だったのだが、最終回の1日前に、成長し科学者になったチョロミーがガラピコを作ったことが判明。ガラピコが乗ってきたのは宇宙船ではなくタイムマシンだったのだった。大人になったチョロミーが少女時代の自分の友達にと過去に送ったらしいんよな。胸熱!
その大人になった自分からのメッセージを子供チョロミーが聞くことになったのだが、その内容も胸熱…。「これからいろいろ大変なことあると思うんだ、私知ってるからさ。でも大丈夫、あんたは大丈夫だよ〜!」みたいな。
チョロミーは勢いだけで突っ込むところがあってトラブルメーカーだみたいな描写も多くて、そのチョロミーが立派になって…と思った。自分の性格にちょと近いのでシンパシーを感じてたのかも。
あとガラピコはいつも、チョロミーやムームーたちと遊ぶのはすごく楽しいけど、自分の家族に会いたいってずっと思ってたんだけど、実はずっと「おかあさんといっしょ」にいたんだっていう…番組タイトルまで回収するとは胸熱…。
そんなこんなでまずガラピコぷ〜が有終の美を飾り、今日があつこおねえさんの卒業式。
「みなさんにおはなしがあります」から始まったあつこのスピーチに、我が家では私と旦那が泣いた。旦那泣いたのかな?泣いてたと思ったけどわかんない。あとで聞いてみよ。
あつこおねえさん、音痴だとか叩かれてることもあって、実際たまに音程が不安定な時もあるにはあったけど、それを補って余りある美貌と愛嬌、あふれる優しさと母性、たまに披露するピアノとガチの変顔、総合すると「真面目にコツコツ頑張ってきた人」の雰囲気がすごくあって、なんというか「子どもがこんな人に憧れてほしい人選手権」ナンバーワンという感じで。
そのあつこおねえさんが卒業かあ…としんみりしてしまった。「またいっしょにうたいましょうね!」と言われるともう泣いちゃう。やっぱりおかあさんといっしょは特別な番組なんよな。まさに我々と一緒に子どもを育ててくれていたんだなって思う。
あつこおねえさん、これからどんな道を進むのか分からないけど、どんな道をたどってもあの人ならきっと努力と感謝を忘れずにコツコツ頑張っていくんだろうなって思う。これからも頑張ってほしいです。
ただの思いあふれる感じになったけど、今日はそんな感じです。