とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

新・映像の世紀の話

ちょっと前にNHKで「新・映像の世紀」の第1集をやっていてなんとなく録画しておいたのを観たのをきっかけに、NHKオンデマンドで最後の第6集まで観た。

重〜い気持ちになりつつ、すごく勉強になる。今回思ったのは、第一次世界大戦のことをもっとちゃんと分かればその後のいろんなことがちゃんと理解できそうだな〜ということ。

第1集が第一次世界大戦特集だったのだが、イギリスの二枚舌・三枚舌はひでーもんだな…とか、負けたドイツをそこまでコテンパンにしなければ第二次世界大戦は起きなかったのでは…とか、アホみたいなシンプルな感想を持つに至った。

第1集はもう一度観たいなと思っておる。この前観た時は「うわ〜、ひでーな。」とか言いながら観てただけだけど、よくわかんないところを自分で調べられるようにメモしながらもう一回観たいなと思う。

 

今回第1集から6集まで観て、子どもがひどい目に遭ってる映像とかもう涙なくしては観れんね…。第3集のユダヤ人の子供たちとか、第5集のベトナムの子供たちとか、第6集のシリア難民の子供たちとか…。過酷な状況下でまず犠牲になるのは子供たちだもんねぇ…本当にかわいそう。シリア難民の子供たちは今困ってるんだろうから何とかしてあげたい。

ベトナム戦争の映像で、妹か弟を抱きしめて米兵をにらみつける幼い女の子の映像があったのだが、その子がおかっぱなのもあってうちのイチコに似てる気がして泣けた。イチコやニコが小さいうちはどんな目に遭っても先に死なないぞ!!と改めて思うなどした。

第3集のラスト、ナチスユダヤ人に何をしていたかを見せられるドイツ国民が「知らなかったんだ」と叫び、それに対してユダヤ人の被収容者が「いいや、あなたたちは知っていた」と怒りを露わにする、という終わり方なのだが、映像の凄さもあって本当にゾッとしてしまった。前半でドイツの市民の声として、連れていかれるユダヤ人がどんな目に遭っているかおおよそは誰もが知っていた、という証言があってからのあのラスト。

私も今、シリアやチベットウイグルでどんなことが起きてるか、おおよそは知っているのに何もしていないなと思うと、ナチス時代のドイツ人を責めることなんてできんなと思う。どうすればいいんだろ?

 

あと無学の極みだけど、ベルリンの壁の崩壊までに40年もかかったというのを初めてちゃんと認識した。なんで崩壊まで40年もかかったのかすごい不思議。40年間つったら私が産まれて今までずっと壁があって、この先5年もそのままってことだもんな。ありえんくないか?日本で言ったら西日本と東日本が別の国になって、東京は西東京と東東京の間に壁ができてるってことでしょう。仮に三鷹あたりで分断されたとしたらわたしは会社にも行けんしおおかたの友達にも会えんし、なんなら九州の実家にも帰れんし。そんなのが40年もなんで続いちゃうんだろ。

あと第6集の、ファレルウィリアムズの「happy」の動画はすごく良かったなー。第1集からずっと続けて観てからのあの動画、胸に来るものがあるね。

 

映像の世紀、すごくいい本を読んだ後の感じになった。

なんかできることあるのかなぁ。募金とかなのか?