とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

女の園の星の話

以前、人に一巻を借りて読んで好きだった「女の園の星」という漫画の二巻が出たので、改めて一巻と二巻を購入。

女の園の星(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing)

今日届いたので読んだけどほんと好き。ニヘニヘしてしまう。

ほぼ女子校の学校出身なので女子校あるあるも分かるし、先生たちのやりとりも愛らしいし、全体としてシュールな感じが佐々木倫子感があってベネ。

二巻で星先生が子供といるシーンがあったり小林先生の寄生獣疑惑があったりしてほんと良かった。星先生は最初から愛らしかったけど小林先生は最初はキザキャラかと思ったのだが回を重ねるごとに愛らしさが増しててほんとやばい。女子たちもやばい。なんの気無しにクワガタボーイのステッカー作る奴とかラジオごっこのラジオネームがひどい奴とか。

 

この作者の他の本も先程購入に至った。元はBLの人らしい。女の園の星は全然BLではないけどブロマンスのむずがゆさは存在するような気がする。他の本も楽しみだわー。

宗教学の本を読む話

図書館で借りた本を読破。

 

大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる/島薗進

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東大の先生が書いた宗教学のかんたんな概論の本。BRUTUSの大人の勉強特集で勧められてたので借りてみた。

良くも悪くも教科書的で、分かりやすくも退屈という感じもしつつ、知らなかったことや感心したことなど多数あり勉強になった。

例えばこんなこと。

 

・割と座右の銘にしてる「義を見てせざるは勇なきなり」は論語の中の言葉

ブッダが悟りを開いたのは今の私と同じ35歳

修験道山岳信仰から派生してて、山の持つ霊力を修行により体に取り込もうとしている

アメリカ人の半数は今も「人間は神により作られた」と信じているという調査結果がある

・「イスラム原理主義」という立場の人はおらず、他宗教の人が侮蔑的に作った言葉(「キリスト教原理主義者」は存在する)

・「ホスピス」は元々キリスト教用語

イスラムシーア派の「シーア」は「党派」という意味で、元は「シーアオブアリー」だったのがいつの間にか「シーア派」になった

中国共産党の党員は信教の自由がない

 

などなど。もうちょっとそれぞれ深掘りして知りたいな〜と思えたので良い入門書だったかと。特に「義を見てせざるは勇無きなり」については座右の銘にしてるわりに論語だってことすら知らなかったのでせめてその部分だけでも論語についてもうちょっと知りたい気もする。

 

しかし世界には私が思っているよりたくさんの宗教があって、それぞれ私が思ってるより遥かに多くの信者がいるっていうことは分かった。

あと感銘を受けたのは、宗教の権威(教会とか寺とか)が弱まったり科学の進歩によって宗教の衰退が起きたけど、科学の限界が見えてきたりとか天災などにより、逆に宗教的なものを求める風潮もあるということ。しかもそれがどこかの宗教に属するという形ではなく、ヨガとか占いとか、そういう個人の心の中で完結するのが現代の風潮とのこと。なんかわかる気がする〜と思った。全然違うと思うけど自分の推しのイラストとかを部屋の中に飾ったコーナーのことを「祭壇」とか言ったりするし。全然違うか。

 

なかなか普段読まないジャンルの本だったので興味深かったです。

映画「こんな夜更けにバナナかよ」の話

金曜ロードショーを録りっぱなしにしてて、容量を空けるために期待せずにながら見をしたのだが、予想以上に良かった。

 

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

大泉洋が良すぎる。なんか大泉洋大泉洋にしかできない役が多すぎるね。高畑充希の透明感や三浦春馬の悩める青年ぶりも良かった。高畑充希が最初全然ボランティアする気がなかったというのもとても良かったね。

最初は大泉洋に大変腹立つしイラつくんだけど、割とすぐに好きになってしまうのがすごかった。高畑充希が視聴者と同じ心の動きで大泉洋のことを好きになっていくのが面白い。三浦春馬が一見恵まれたおぼっちゃんなのに内心葛藤が絶えなくて、それを大泉洋が軽くするというのも良かった。ベテランボランティアの面々が、主人公のこと「鹿野〜」と呼び親しくしてるのがとても印象的。一方的な献身では無いんだよねぇ。

 

学生の時、ボランティアに行くと言う友達にくっついて行って、同じような在宅介助に行ったことがある。相手は言葉が不明瞭で何言ってるか分からなくて困惑したけど、目の優しいおじいちゃんだった。親子丼を作って、と言われたけど当時の私は親子丼をどうやって作るのか知らなくて、一緒に行った友達が作るのを黙って見てた。友達は「ボランティア」というのはもっとキラキラしたものだと思ってたみたいで、だいぶショックを受けていた。その気持ちは少し私も分かった。友達が次回からは行かないと決めてそれを本人に言ったところ、悲しそうな顔をしていたけど頷いてくれて、それがなんだか申し訳ないような気持ちになった。

 

という私のしょうもない思い出が掘り起こされた。親子丼くらい作れるようになってよかったな自分。

介助ボランティアってほんとすごい大変だと思う。献身的な気持ちだけでやってる人はそんなにいないんじゃないかなと思う。自分の成長のためとかそういうキラキラしたのがあればいいんだけどさ。

 

障害者について、この映画の原作の作者のインタビューを読んですごい納得した。

インタビュー記事

「障害者」と区分けするべきでなく、すべての人がグラデーションというか、こういう面は弱いとか強いとかあるよねぇ。会社のLGBT研修でも同じようなことを聞いてすごく納得した。私も別にことさら性意識とか恋愛対象とかで悩んだことはなかったけど、髪はショートカットが好きだしスカートよりはパンツスタイルの方が好きだし、それを「女はロングヘアにしてスカートを履け」って言われたらすごいヤダもんなーと思った。

でも理論上は分かったけど、自分の子どもらが大きな障害を持たずに生きていけたらいいな、と思ってしまうのも本当。この映画の主人公も12歳で筋ジストロフィーと診断されるまでは「健常者」だった。母親が無理心中しようとしたみたいな描写もあったけど、親御さんはすごく辛い思いをしただろうな、と思う。

それでも自分の障害を受け入れて、ボランティアと対等にやり合って楽しく生きた主人公はすごいなって思う。でもみんながみんなそうではないだろうし。少しでも多くの人が自由に楽しく生きていける社会を作るのが大事なんだと思った。

 

良い映画でした。原作買った。

慌てふためいた話

昨日はニコの予防接種のため病院へ。

予防接種じたいはスムーズに進み、医者も看護師も優しくて、ニコは多少泣くけどすぐ泣き止んだ。すぐ泣き止みすぎて逆に大丈夫か…?と心配になるなどしたが、それも含めてスムーズに完了。

それはいいけど受付の際、ニコの保険証がナイ。とりあえず次回持ってくれば良いと言ってくれて今回は事なきを得たが、いつも入れてる母子手帳ケースに無いというのが謎だった。

 

家に帰ってさっそく捜索開始。まずは魔窟になっていた母子手帳ケースを整理したが出てこず。

おかしい…。ニコの身分証明をする機会なんてまだそうそう無いのに。

前回の予防接種の時、5月21日の時点では保険証はあったから1ヶ月の間に姿を消したことになる。

 

考えてみると市役所からマイナンバー絡みのお知らせが来て一度市役所に行ったなぁとか、ニコの銀行口座を作るために銀行に行ったなぁとか、この1ヶ月の自分の歩みが思い出される。マイナンバーのお知らせの封筒に入れて捨てちゃったかな?とか思ってゴミ箱を漁ってみたりしたが釣果なし。警察のホームページで保険証の落とし物を探してみたが、1件該当したけど場所が全然違うので当てはまらず。ていうか保険証の落とし物は本人に連絡してやればいいのに!

 

とかやっててふと思い出したのが、口座作りに銀行に行ったけど2時間待ちと言われてイヤになり、郵送での口座開設に切り替えたのであった。いろんな書類を揃えて同封する際に、ニコの身分証明書として保険証のコピーを取った。

 

それー!とばかりに2階の自室の複合機に飛んでいきコピー機の面を確認したら、果たしてそこにはニコの保険証がちんまり鎮座していたのだった。よかった!!

 

紛失に気づいてから見つけるまで1時間半かかった。1時間半、保険証探すことしかしなかった。見つかって良かったです。

大人の勉強案内の話

コーチング講習うけるかどうか考えていた時に出たブルータス。

BRUTUS(ブルータス) 2021年 7月1日号 No.941 [大人の勉強案内] [雑誌]

大人の勉強案内。

リベラルアーツ的な教養特集。いろんな人の学び方についてインタビューされていて面白かった。紹介されていた本を図書館で予約したり古本で買ったりしてみた。読むの楽しみ!

このブルータスに最後の後押しをされてコーチング講習の受講を決意できたのであった。人生ずっと勉強の連続ですな。。

コーチングの話

コーチング講習を受けることに決めて今日1回目。講師とマンツーマンなのでいいね。質問もしやすいし演習も講師とペアになるからわかりやすいし。

子どもらと風呂に入って寝かしつけてからの受講なのでスッピンだというのが弱点やね。講師はちゃんとメイクしておった。かといって風呂の後にメイクなんてしたくないしなー。まあいいか…。

1回目でもかなり気づきがたくさんあって面白い。実践したいもんだなー。

また本を読む話

図書館で借りた本を読破。

 

女の子はどう生きるか/上野千鶴子

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上野千鶴子氏の東大入学式の祝辞を文字起こしされた文章を読んでグッと来て以来、ジェンダー学に興味がある。この本は岩波ジュニア新書という学生向けの新書なので読みやすく、思うところたくさんあった。以下2点が特にグッと来た。

 

女の子の育て方はかんたん。その子が最初から持っている自分からはばたこうとする力を、妨げないことです。

ホントそれなー。と思った。アレコレ余計なことをする前に、本人の持つ力を信じることなんだろなって思う。そしてこれは男女関係なく育児全体に言えること。

 

フェミニズムは弱者が強者になりたい思想じゃない、弱者が弱者のまま尊重されることを求める思想

先述の東大入学式の祝辞にグッと来たのもこういうところ。女がどうこうというより、社会的弱者に寄り添う姿勢なんだなーと思った。

 

自分はこれまで、女だから損したと思うことはほとんどなかったけど、でももしもっとアタマが良くて医大を目指してたとして、入試で点を引かれて何年も浪人したとしたら社会を恨むと思う。それが自分の娘だったら学長を殺しに行くね。こんなことがまかり通っていいのかと思う。

娘を2人持つ身として、娘たちが自由に楽しく健やかに生きていけるようにしたいしそういう社会を作るために何かしたいと思う。とりあえず今は「一隅を照らす」の考え方で、家庭の中を居心地の良い空間にしたいと思う。ささやかやな〜。

この本よかったな。買おうかな。