とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

宗教学の本を読む話

図書館で借りた本を読破。

 

大学4年間の宗教学が10時間でざっと学べる/島薗進

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東大の先生が書いた宗教学のかんたんな概論の本。BRUTUSの大人の勉強特集で勧められてたので借りてみた。

良くも悪くも教科書的で、分かりやすくも退屈という感じもしつつ、知らなかったことや感心したことなど多数あり勉強になった。

例えばこんなこと。

 

・割と座右の銘にしてる「義を見てせざるは勇なきなり」は論語の中の言葉

ブッダが悟りを開いたのは今の私と同じ35歳

修験道山岳信仰から派生してて、山の持つ霊力を修行により体に取り込もうとしている

アメリカ人の半数は今も「人間は神により作られた」と信じているという調査結果がある

・「イスラム原理主義」という立場の人はおらず、他宗教の人が侮蔑的に作った言葉(「キリスト教原理主義者」は存在する)

・「ホスピス」は元々キリスト教用語

イスラムシーア派の「シーア」は「党派」という意味で、元は「シーアオブアリー」だったのがいつの間にか「シーア派」になった

中国共産党の党員は信教の自由がない

 

などなど。もうちょっとそれぞれ深掘りして知りたいな〜と思えたので良い入門書だったかと。特に「義を見てせざるは勇無きなり」については座右の銘にしてるわりに論語だってことすら知らなかったのでせめてその部分だけでも論語についてもうちょっと知りたい気もする。

 

しかし世界には私が思っているよりたくさんの宗教があって、それぞれ私が思ってるより遥かに多くの信者がいるっていうことは分かった。

あと感銘を受けたのは、宗教の権威(教会とか寺とか)が弱まったり科学の進歩によって宗教の衰退が起きたけど、科学の限界が見えてきたりとか天災などにより、逆に宗教的なものを求める風潮もあるということ。しかもそれがどこかの宗教に属するという形ではなく、ヨガとか占いとか、そういう個人の心の中で完結するのが現代の風潮とのこと。なんかわかる気がする〜と思った。全然違うと思うけど自分の推しのイラストとかを部屋の中に飾ったコーナーのことを「祭壇」とか言ったりするし。全然違うか。

 

なかなか普段読まないジャンルの本だったので興味深かったです。