とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

かいこに肩入れする話

育児仲間のHとりさんという人がいて、私と近い「意識高めのオタク」という属性なので話が合い、子供同士も仲がいいのでよく遊んでもらっておる。

昨日も保育園後、Hとり家にお邪魔していたのだが、その時にHとりさんちの子どもが行ってる幼稚園で飼ってる蚕(かいこ)の話になった。

Hとりさんちの子どもが行ってる幼稚園というのが私の出身幼稚園で、私が通ってた頃から蚕飼ってた。当時から私はむにょむにょ系の虫はNOサンキューだったのでかなりイヤだったのだが、命の大切さを学ぶ的なやつで飼っている様子。

でその蚕について、Hとりさんが激昂していたので話を聞いたのだが、蚕というのは絹を作るために品種改良されて、なんだか人間に都合の良いように作られてしまっておるらしい。なんでも足が弱くて桑の葉に長い時間留まっておれない(=逃げられない)、羽化しても体が重くて飛べない(=死ぬしかない)、指定の桑の葉しか食べ物と認識できない(=人間が世話しないと餓死する、ほかの植物を傷めない)などなど、人間により造り出された絹製造マシーン、それが蚕だというのである。

「それを知ってしまってから穏やかな気持ちで蚕を見られないんだよ!ひどくない?!人間ひどくない?!」と激昂するHとりさん。蚕めちゃくちゃかわいそうだけどHとりさんは蚕に肩入れしすぎだと思う。と感想を言うと、Hとりさんはそういう、かわいそうな人造物に弱いらしい。先日もIKEAの電車のオモチャにおいて、電池を入れると動く機関車が電源入れっぱなしの状態で子どもらに放置され、円状に作られた線路の上をたくさんの車両を引いて「ジィィーー」と音を立てながらひたすら走り続けていることにかなり悲しんでおり、子どもに「◯◯ちゃん!電車ひとりぼっちで走っててかわいそうじゃん!止めるよ!」と言っていた。子どもらは電車を放置していたくせに止めるとなると「止めちゃダメー!」と反抗してくるので機関車は結局そのまま走り続け、子どもらはまた別の遊びに熱中しHとりさんは悲しむのであった。この機関車、車両をたくさん付けるとパワー不足で重そうにギギギ…と走るのがまた不憫らしい。ちょと分かる。

他にもラピュタのロボットたちとかにも涙を禁じ得ないらしい。

 

ヘタすると幼稚園の方針で家でも蚕を飼わないといけないかもしれんらしい。蚕にあんなに肩入れしてる人に蚕飼わせるのは酷だからやめてたげてほしい。