とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

DICに行く話

国立新美術館でモーリス・ルイスの作品を観て良いな~~と思って、そのジャンル名らしい「カラーフィールド・ペインティング」に興味を持った。

明日念願のDIC川村記念美術館に行くので、カラーフィールドペインティング周辺を勉強してから行こうかな~と思って、美術館巡りが好きなTちやに、美術的なやつの勉強ってどうやればいいの?と聞いたところ、↓の回答だった。

・そのジャンルの作風のなりたち
・どんな作家がいるのか
・他の作家と自分の推しの交友関係・師弟関係
・その頃の社会状況

などなどを調べてみると良いとのこと。勉強になるな~

というわけで付け焼刃バイブル・Wikipediaで調べた情報を明日用にまとめてみる。

 

▼カラーフィールドペインティングとは

・カラーフィールドペインティングは「抽象表現主義」と呼ばれる流派のひとつ
・キャンパス全体を色数の少ない大きな色彩の面で塗り込めるという特徴をもつ
・絵の具を希釈剤で溶いてキャンバスに流し込むような「ステイニング技法」などが用いられる
・バーネット・ニューマン(元祖っぽい)という画家の作風に批評家クレメント・グリーンバーグが「カラーフィールドペインティング」という名前を付けたのが始まりっぽい。このグリーンバーグという人がキーマンぽい

 

▼抽象表現主義の成り立ち

・1940年代から、モダニズムの次世代としてアメリカで生まれた美術の流れ的なやつ
アクションペインティング(絵の具をたたきつけるような激しめの画風)とハードエッジ(□とか●とかの幾何学的な模様で表現する画風)とカラーフィールドペインティングにわかれる。ハードエッジはカラーフィールドに含まれるのかな?よくわかんない
・特徴としては基本的にデカい(イーゼルとの決別)・オールオーバー(画面の中心とかが決まってない)・創作過程を重視する など
・元々1920年代から世界的にモダニズムの流れがあって、アメリカでは肩身せまめだった(ヨーロッパが美術の中心)
・ヨーロッパから渡米した画家が私塾を開いて、その教え子たちがその後アメリカ美術を支えていく
・戦争でヨーロッパからアメリカへ亡命した文化人が多数いた。ユダヤ系の人とか・・・
 →アメリカの若いアーティストに刺激を与えた

 

▼抽象表現主義アメリカで花開いた理由

アメリカの広大な国土、スケールの大きい風景
・インディアンアート・エスキモー造形のエッセンス
・1930年代、メキシコ革命後のメキシコで、メキシコ壁画運動という壁画で革命がいかに良かったかみたいなことを表現する政治的な流れがあって、アメリカの若手アーティストたちがバイトみたいな感じで壁画を描いていた

 

▼抽象表現主義のその後
▽1950年代~

・ヨーロッパではなくアメリカで美術の大きな流れが生まれていることにテンションの上がった金持ちたちがこぞってダウンタウンの画家たちのパトロンになる
・ヨーロッパでアメリカの若手画家の個展・グループ展が行われる
・冷戦下、CIAに政治利用される
 →「アメリカは表現の自由があり文化的な成果もあげてる」というイメージ工作のため、資金援助が行われた。ひー


▽1960年代~

ポップアート(アンディウォーホルとかのことかと)などが台頭する
グリーンバーグたちが発言力を失い、抽象表現主義が美術界への影響力を失う
・抽象表現主義の画家たちはその後も精力的に制作をつづけ、後進の画家たちに影響を与えた

 

▼代表的な画家

ジャクソン・ポロック(1912~1956)
 →アクションペインティングの元祖っぽい。アメリカ美術界を背負うプレッシャーでアル中になり若くして死んだとか・・・かわいそう
・バーネット・ニューマン(1905~1970)
 →カラーフィールドペインティングの元祖っぽい。ロシア系ユダヤ
マーク・ロスコ(1903~1970)
 →カラーフィールドペインティングの代表的な人っぽい。ロシア系ユダヤ人。ロシア系ユダヤ人多いな。DIC川村記念美術館には「ロスコの部屋」というのがあってTちやは「ずっといると気が狂いそうになる」と言っていた。どんな?!
・ウィレム・デ・クーニング(1904~1997)
 →アクションペインティングの代表的な人。この人の絵見た!素敵だった。
80歳でも4畳半くらいのでかさの絵描いてた

 

▼DIC川村記念美術館「カラーフィールド」展に出てくる人たち

・モーリス・ルイス(1912~1962)
 →「夜明けの柱」という作品を観たけどすっごく素敵だった!奥さんが学校の先生で、経済的に支えてもらってたらしい。奥さんが仕事に行ってからダイニングを片付けて制作をして、奥さんが帰るころにはまたきれいに片付けていて「ほんとに絵描いてたん?」という感じだったらしい。4メートル×3.5メートルとかの狭いダイニングで5メートル四方とかの巨大な絵を制作してて「どうやって制作してたん?」とかが謎のままらしい。有名になる前に50歳で亡くなってしまったらしい…。
・ヘレン・フランケンサーラー(1928~2011)
 →ステイニング技法を編み出した女子らしい。モーリスルイスやケネスノーランドに強い影響を与えたっぽい。写真で見る限り絵がのびのびしてて素敵だな~。楽しみ。
・ケネス・ノーランド(1924~2010)
 →国立新美術館でモーリスの絵の隣にケネスの絵あった!なんかカッコいいターゲットマークみたいのあるな~とは思った。もっとよく観たらよかったな。モーリスの絵に目が行ってしまったからな。明日ちゃんと観よ!

フランク・ステラ(1936~)
 →ハードエッジの代表的な人っぽい。まだご存命


こんな感じかな。我ながら雑なまとめ。20世紀美術についての本を図書館で予約したからゆっくり読んでみよう。

明日はこの予備知識を踏まえて、いったん全部忘れて楽しく鑑賞しようと思います。楽しみ!!