とかげのたからもの

バンドが趣味の育児中会社員です。音楽鑑賞とジョジョとレミゼラブルが好きです。

三体を読む話

アンディウィアーという人の「火星の人」を読んで以来、自分の中でSF小説がマイブーム。

Amazonで火星の人のページにて「これを読んでいる人はこれもオススメ」的なリコメンドで出てきた「三体」という本が気になった。中国の作家によるSF小説で、何千万部も売り上げたベストセラーらしい。アメトーークカズレーザーがオススメしてたとかの話もあり、図書館で借りて読んでみた。

 

三体/劉 慈欣

三体

んーー評価むずい。「めちゃくちゃ面白いけどあんまり好きじゃない」というのが正直なところ。

最初は読んでても何の話なのか全く分からなくて、それでもぐいぐい引っ張られるように読み進めたので文章力すごいと思う。

で途中からやっと話の本筋が分かってきたと思ったらめっちゃ専門的で分かりづらいストーリー展開が差し挟まれて、かなり迷子になりつつも頑張って読み進めたところ万人に解る胸熱なラストシーンが待っていた…という感じ。

リアリティがすごくて、舞台が中国というのもあってマジで今現在こんなこと起こってる可能性ある〜〜〜と思えた。ストーリーも一旦わかってしまえば意外とわかりやすい。

 

でもなぜか難解な印象だけが強く残るなー。なんだ?

中国人の登場人物の名前の読み方が永久に覚えられないというところに由来する読みづらさは間違いなくあるね。途中から「ダーシー」とか「おうさん」とか「ヤンさん」とか変換して読んでたもんなー。この壁がひとつ。

あとはなんか、ひとつのことを説明するのにめっちゃページ割いてくれるのだがその説明によってより一層分からなくなるという謎がひとつ。ビリヤードの例えのとことかマジでよく分からんかったのだが…。あとは智子の説明のとことかめちゃくちゃ説明されてたと思うけど結局何も分からん。「なんかすごい機能を持っためっちゃ小さいやつ」くらいにしかわからん。あとそもそも三体問題がよくわからん。図示してくれ〜〜〜。あとでググった。

あとは笑えるシーンとか全然ない。ダーシーがたまにチョケるくらいか。火星の人は全編通して主人公がユーモアたっぷりに語ってたから心があったかくなってたんだなーと気づいた。「私たちが光の速さで進めないなら」とか「夏への扉」もそうだったが、私はSF小説が読みたいんじゃなく「SF要素を持ったヒューマンドラマが読みたい」のかもしれないと思った。

 

三体、ハマる人が大ハマりするのはめちゃくちゃ分かる。なんかハンターハンターみも感じるし。ハードボイルドが好きな人にはたまらんのじゃないか?私も別に嫌いじゃないけどめっちゃ好きかと言われるとナーって感じ。「火星の人」の時のどハマりぶりとくらべると、頑張って読んだ感あったな。とはいえ続きが気になるなー。図書館で順番待ちして地道に読もうかな。