雑誌「LEE」のLINEメルマガにて、たまにオススメの本とかが載っている。普段は流しちゃうのだが、今回は特別。
というのも↑の記事でインタビューに答えてる人が最初に挙げてた本がアンディ・ウィアーの最新作で、アンディ・ウィアーは私が去年どハマりして夢中で読んだ「火星の人」の作者なのである〜。最新作もめちゃくちゃ読みたいけど文庫本になるのを待ってる状態。
なので、アンディ・ウィアーを一番に挙げる人のオススメであれば他の本も面白いだろうと思って、他の本も買ってみた。
オススメされてるのは↓の本。
・プロジェクト・ヘイル・メアリー/アンディ・ウィアー
・わたしたちが光の速さで進めないなら/キム・チョヨプ
・恋文の技術/森見登美彦
・スコーレNo.4/宮下奈都
アンディ・ウィアーは我慢できんくなって図書館の貸し出し予約した。早く読みたい〜!
「わたしたちが〜」はちょっと高くて手が出なかったけど文庫化されるか分かんないから思い切って買ってみようかな…つまんなかったら売ればいいし…。
というわけで今回は「恋文の技術」と「スコーレNo.4」を読んだので感想。ネタバレあるかもなので未読の人はご注意願います。
恋文の技術/森見登美彦
森見登美彦、四畳半神話体系とか好きで若い頃によく読んでおった。久しぶりに森見登美彦読んだけど相変わらずで、相変わらずなところにわろた。文章が軽妙で毒にも薬にもならない感じ。ちょっと奇をてらったかんじがしてモニョモニョしちゃった。作者本人が出てくるのもちょっとねぇ…。後半の、主人公からじゃない手紙かと思われたところも結局主人公からだったというところもなんか寒さを感じた。全体的にちょっとがっかり感あったかのー。四畳半神話体系とか今読んだら自分がどう思うのか興味出てきた。15年前とかに読んだ時はめちゃくちゃ面白いと思ったしアニメ化とかもされててそのアニメがまたセンス良いと感じてた。キャラデザインがイラストレーターの中村佑介だったんよなー。また読んでみようかなー。でももし読んでつまんないと感じたらイヤだから読みたくなさもあるな〜。
スコーレNo.4/宮下奈都
1人の女の子の中学時代〜就職して頑張るところまでを描いた青春小説。文体はあんまり好きじゃないかな〜。でも地味な女の子(自己評価)を主人公に据えるというところはいいよね。でもなんか不完全燃焼感あったなー。妹の七葉との確執とか茅野との恋とかがめちゃくちゃはしょられて描かれてた印象。ページ数に制限があったんか?と思うほど。あと祖母がわりとイラつく。
でも特に就職したばかりの靴屋でのいろいろとかはグッときたなー。その後の海外に買い付けに行かされて仕事の楽しさに目覚めるみたいなところもとても説得力あって良かった。骨董屋の実家で過ごした気持ちとかを丁寧に描いていたからこそ靴屋のくだりが生きたね。そのぶん人間関係とか心理描写の部分が物足りんな〜と思った。服のセンスの話も、本当は祖母とのやりとり(色は3色まで!とか)を掘り下げて描きたかったんじゃないかな〜と思うけど、なんか尻切れトンボで終わった。
あといとこの愼ちゃんは一体なんだったのか??あれだけページ割いて、結局主人公が実家を出るきっかけになっただけの男なの??いとこの姉妹2人ともに手を出した的な感じなの??謎すぎる。
全体として、描きたいことにはすごく共感するのだが、描き足りない感じ。描き足りないくらいだったらテーマ絞った方がよかったのでは感あり。でもなんか映像化しやすそうな話だし、いつか映像になるかもね〜。
というわけでこの2冊は思ったほどではなかったという感じ。「人に薦められた本はだいたい面白い」というのが私の中のセオリーなのだが、それは「身近な人」限定なのかもしれんと今回思った。身近で仲が良かったり尊敬してたりみたいな人のオススメが自分に刺さりやすいということなのかもな〜。価値観が近いみたいな?わからんけど。
私がもし↑の記事みたいな感じで4冊挙げるとしたら何かな〜とぼんやり考えてみたけど、こんな感じかな。
・火星の人/アンディ・ウィアー
・ブルックリン・フォリーズ/ポール・オースター
赤毛のアンは有名すぎるからアレかの〜。赤毛のアンを入れ替えるなら「思い出のマーニー」か「下妻物語」かの〜。ここらへんはマジで自信を持ってオススメできるな。そしてこれらが好きな人とはぜひ語り合いたい。てか意外と海外作品が多いな。いろんな本読みた〜い。